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SFが苦手な私でも、韓国作品なのにすらすら読めちゃってこわい。すべてのエピソードが儚くきらきらしてた。翻訳も言葉の紡ぎ方が素敵すぎる。ページをめくるのが幸せな時間だった。
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SFなのだが、そう遠くない未来と感じられる
それは現代の問題が将来でも顕在しているからか
登場人物の名前が似ているため整理しながら読み進めた
本編とは関係ないがカバーがかわいいのでカバー買いしそう
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日常で感じる心と、また違う心を用意しないといけない気がして、SFはあまり読んできませんでした。異次元さについていけないのです。
なのですが、、、、。おったまげました。
日常の延長にあるような神秘的な優しさを持つこの短編集は「次は?次は?」と気になるぐらい私の感性に刺さりまくり。
SF初めての人におすすめです。
あとがきに、
「追い求め、掘り下げていく人たちが、とうてい理解できない何かを理解しようとする物語が好きだ。いつの日かわたしたちは、今とは異なる姿、異なる世界で生きることになるだろう。だがそれほど遠い未来にも、誰かは寂しく、孤独で、その手が誰かに届くことを渇望するだろう。どこでどの時代を生きようとも、お互いを理解しようとすることを諦めたくない。今後も小説を書きながら、その理解の断片を、ぶつかりあう存在たちが共に生きてゆく物語を見つけたいと思う。」p304
なるほど。この軸が作品を好きになる大事な素質だったのだなあと泣きそうになりました。
今年のベスト本に入りそうです。
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初めて読んだ韓国文学。SFも星新一ぐらいしか読んだことなかったけど面白かった。科学用語とか物理現象はちょっと想像するのが難しかった。
「スペクトラム」が1番お気に入り。共通語を持たない他者との関わりは、留学してた頃を思い出させる。
映画化楽しみです。
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韓国人の彼女におすすめされて読了。
めっっちゃ好き!!一つ一つの短編が短いのにまとまりが良くて、設定も引き込まれるものが多かった!
少し、専門的な用語とか出てきたりするから理解しづらい部分もあったけどそれだけ抜かりなく作り込まれてる感があっていい。
なにより、翻訳完璧すぎないか?!
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また読みたくなる小説でした。
今までミステリー系を多く読んできましたが、「出版区」というYouTubeチャンネルで紹介されていたので、読んでみました。
SFというと宇宙対戦やメカメカしいものを想像しますが、この作品は郷愁的な雰囲気を持っているなと感じました。
特に今作のタイトルと同じ『わたしたちが光の速さで進めないなら』という短編の話に出てくるおばあさんの「もしかしたら故郷になっていたかもしれない」場所を思う気持ちにとても感動しました。
もし「面白いSF作品ある?」と聞かれたきっと僕はこの作品をオススメするでしょう。
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SFがそんなに好きじゃないからそこまで刺さらなかったけど、宇宙人に拾われた話は好きだった でもその生物の見た目について、人間側からの視点の描写は、「背が高く、手足があり、目は黒く皮膚はグレー」程度の情報しかないのに、人間について「美しい」って言わせてるのが微妙にキモかった
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宇宙がテーマなのもあって全体的に静かで孤独で寂しい。
だからこそ出会い、尊重、優しさに心がほどける。
ルイの微笑みがじんとくる。
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SFで、未知の世界を描いてはいるけれども、今の時代に生きる我々の苦悩とか、生きづらさを抱える人たちに、ふんわりと寄り添ってくれるような作品でした。
翻訳がとても素敵でした。
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キムチョヨプワールドに浸かるきっかけとなった短編集。
ささやかで切実な愛を表現する言葉が美しい作家さんだと思う。
それにしても、SFなのに読みやすくてすっと入ってくる。こんなにたくさんの物語を思いつけるのもすごい。
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SF短編集。優生思想に対する批判と多様性の尊重、他者への敬意、他者との交歓、科学技術万能主義に対する批判、出産で仕事上のキャリアが途切れることへの恐怖、紋切り型のマイノリティの自己解放の神話から外れる自己解放などがテーマだった。どのテーマもSFの領域を越えて現代社会の根源に切り込んでいると思った。
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韓国の作家、キム・チョヨプのデビュー作を含む初の作品集。SF短編集。
全体の雰囲気としては、柔らかい世界観で、ホッコリとまでは行かないけど、どこか救われる、読後感が非常に良い作品ばかり。
また、表紙の絵と作品の雰囲気がここまで合う作品もなかなかない。
おすすめは、断トツで「館内紛失」。この本に収録されている作品の中では、二番目に近い未来が舞台。母と娘の、生前は交わせなかったやり取りが胸を打つ。
表題作の「わたしたちが光の速さで進めないなら」も良い。この後に続くセリフが、切なくて切なくて。
翻訳されている短編集は2作とも読んだことになるが、長編も何点かあるので読んだみたい(早く文庫落ちしないかなぁ。。。)
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どの作品にも共通してあるのは愛。この先、技術が発展して宇宙開発が進んで本当に本書のような未来がやってきても愛だけは消えないで残ると思う。消えないで欲しいと思う。
とくに好きな作品はスペクトラムと表題作です。昔からSFが好きです。素晴らしい本に出会えたことに感謝します。
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一つ一つの作品が色も形も違うボンボンキャンディみたい。繊細で、砕ける瞬間は鮮烈で…。次々に頬張りたくなるけど、今の味をずっと感じていたくもあり。
BGMには坂本真綾の「30minutes night flight」というミニアルバムがぴったりだと思うのだけど、どうかしら。
「スペクトラム」を読んだ後に扉絵を見に行って泣きたくなった。そこに確かに親愛があったから。
でも、力関係が少し違っていたら成り立たなかったであろう関係なんだよな…。それを噛み締めれば噛み締めるほど、彼女が決して彼らの居場所を明かさなかった気持ちが分かる。彼女しか知らない見知らぬあの世界に、人類が干渉してはいけないのだと。
ちょっとだけ、「グリーン・インフェルノ」という映画を思い出したんだよな(超ヤバグログロホラー映画なので苦手な人は検索しないでね!)。自分とは異なる存在、種族を尊重するという点において…。
「共生仮説」好きだ……。果てしないさびしさと優しさ。優しいからこそ、どこまでもさびしい。
昔から心のどこかに「帰りたい」、家にではなくて、どこかに……という思いが――微かにだけど――あって、そういうあてどない郷愁に一つの頷きが与えられたような気分になった。
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韓国で40万部 突破! なるほどです。いやァ、面白かったなぁ。図書館で借りて読む方々入れれば、もっと凄い数なのでしょうネ。SFを普段からそう多く読むことがないのですが、未読の方、是非とも手に取ってみてください。素晴らしい!集中、何れも良かったですが、私には、表題作と、「館内紛失」、「わたしのスペースヒーローについて」がことに印象的でした❕ 単にサイエンスのフィクション、に留まらず、重厚にして柔軟な、人間⁉️ドラマにもなっています