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紙の本
国家の債務を擁護する 公的債務の世界史
著者 バリー・アイケングリーン (著),アスマー・エル=ガナイニー (著),ルイ・エステベス (著),クリス・ジェイムズ・ミッチェナー (著),岡崎 哲二 (監訳),月谷 真紀 (訳)
巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理すべきか。国家債務の歴史をたどり、その有用性を論じ、いかにして国々は債務危機から脱出したかを解...
国家の債務を擁護する 公的債務の世界史
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商品説明
巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理すべきか。国家債務の歴史をたどり、その有用性を論じ、いかにして国々は債務危機から脱出したかを解明し、危機対応へのヒントを示す。【「TRC MARC」の商品解説】
巨大債務にどう対処すべきか? ヒントは歴史の中にある。
2000年にわたる歴史から見えてくる公的債務と経済発展との関わり、債務危機対応への道。
世界史的にみてもきわめて高い水準の巨大債務をかかえる日本は、どのようにして経済成長を実現しつつ、債務問題を管理していけばよいのか。日本経済最大の問題を考察するうえでも役立つ本格的な債務論。
コロナ危機(Covid19)への対応で爆発的に増加した国家の債務。債務は経済成長の足かせとなり、将来世代への負担を強いるものとしてのみとらえるべきものなのか。著名経済史研究者たちが国家債務の歴史をたどり、その有用性を論じる。また、いかにして国々は債務危機から脱出してきたのかを明らかにする。
古代ギリシャから中世のローマ教皇、ヴェネツィア、英仏などの絶対王政、ジョン・ロー、近代国家の成立と財政、アメリカ南北戦争、南米への投資ブーム、オスマントルコ帝国、中国・清および明治日本の資金調達、中央銀行の創設、第一次・第二次世界大戦、福祉国家の登場と戦争財政、戦後の国際金融、石油マネー、途上国債務問題、ルービン財政、リーマン危機などごく最近に至るまでの歴史を取り上げる。最後に、新型コロナのパンデミックを乗り切るために公的債務の果たした役割を取り上げ、重い債務を負担する世界各国の政府が危機から立ち上がり、前に進むためのヒントを示す。
国家にとって債務は必ずしも悪いものではない。それどころか、インフラ整備から、防衛・安全保障にとって、また、金融の発展、経済成長にとって欠かせないものだ。世界の歴史をもとに、戦争やパンデミックから経済や金融の危機などの緊急事態に対して、また、運輸、教育、医療などの重要な公共財やサービスを整えるうえで、債務を発行する政府の能力が決定的な役割を持ってきたこと、公的債務の発行が金融市場の発展に寄与し、経済成長に貢献してきたことを明らかにする。債務をめぐる世界の歴史のさまざまな場面、トピックスを楽しみながら、金融をめぐる大局的な世界観が得られる教養書。
バリー・アイケングリーンら世界的に著名な研究者が執筆。増大する公的債務の背景事情、債務削減に成功するための条件を明らかにし、国家の債務問題に関するバランスのとれた議論を展開する。オリビエ・ブランシャール、アラン・ブラインダー、ニーアル・ファーガソンなどの世界的に高名な経済学者、歴史研究者が高く評価している。【商品解説】
目次
- 第1章 イントロダクション
- 第2章 国家のための債務
- 第3章 国家と借り入れの限界
- 第4章 民主化とグローバル化
- 第5章 買い手責任
- 第6章 問題を抱えた債務の管理
- 第7章 成功した債務整理
- 第8章 戦争から福祉へ
- 第9章 債務サイクル
- 第10章 水と油
著者紹介
バリー・アイケングリーン
- 略歴
- 〈バリー・アイケングリーン〉カリフォルニア大学バークレー校ジョージ・C・パルディー&ヘレン・N・パルディー経済学・政治学教授。
〈アスマー・エル=ガナイニー〉国際通貨基金(IMF)局次長。
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歴史から説く 国債は何なのか
2024/01/03 22:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
邦題の主タイトルは「国家の債務を擁護する」であり、原文のタイトルは"In Defense of Public Debt"であるが、副題の「公的債務の世界史」というのが内容である。公的債務がどのように使われ(戦争や恐慌、新型コロナのような、危機的な状況)、どのように公的債務が発展したか(絶対的な君主の下では発展に限界があったし、国債を持っている人が有権者の多数の場合(現在は民主化されている国が多いのでこうはなりにくい)はより財政再建が進んだ、など)を書いた本である。
2.評価
勉強になる本であった。
最近流行のMMT(金谷俊秀."MMT".コトバンク.によると、「政府が自国通貨建ての借金(国債)をいくら増やしても財政は破綻(はたん)せず、インフレもコントロールできる。したがって、借金を増やしてでも積極的に財政出動すべきだとする理論」とのこと)とは違い、オーソドックスな本なので、国債について勉強になるであろう。歴史的経緯、日本においてなぜ国債発行がなされているにもかかわらず低金利なのか(貯蓄が多い、がヒント)、どういう時に国債を発行すべきか、などが考察できる本なので、5点とする。