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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/04/12
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:20cm/344p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-07250-4
読割 50
紙の本
氷の城 (TARJEI VESAAS Collection)
著者 タリアイ・ヴェーソス (著),朝田千惠 (訳),アンネ・ランデ・ペータス (訳)
【北欧理事会文学賞(1965年度)】雪に閉ざされたノルウェーの田舎町。運命の絆で結ばれたふたりの少女は、それぞれの思いを胸に森深くの滝の麓につくられた神秘的な〈氷の城〉を...
氷の城 (TARJEI VESAAS Collection)
氷の城
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商品説明
【北欧理事会文学賞(1965年度)】雪に閉ざされたノルウェーの田舎町。運命の絆で結ばれたふたりの少女は、それぞれの思いを胸に森深くの滝の麓につくられた神秘的な〈氷の城〉を目指し…。ノルウェーの国民的作家による、切なさを湛えた出会いと別れの物語。【「TRC MARC」の商品解説】
私はこの誓いを絶対に忘れない。
雪に閉ざされたノルウェーの田舎町。11歳の少女シスの通う学校に、同じ年の少女ウンが転入してくる。ためらいがちに距離を詰め、運命の絆で結ばれたふたりの少女が、それぞれの思いを胸に、森深くの滝の麓につくられた神秘的な〈氷の城〉を目指す……類稀な研ぎ澄まされた文体により、魂の交歓、孤独、喪失からの再生を、幻想的・象徴的に描き上げたヴェーソスの代表作。
凛とした切なさを湛えた、出会いと別れの物語。
【英ペンギン・クラシックス収録の20世紀世界文学の名作】
【1965年度北欧理事会文学賞受賞作】
Is-slottet(1963)
***
【推薦のことば】
大人になっていくことの残酷さとイノセンスからの解放を、こんな風に鮮烈に描いた物語を他に知らない。
――山崎まどか(コラムニスト)
誰にも会いたくない日に読んだ。静かな言葉で書かれるからこそ、少女二人の燃えるような気持ちが胸にぎゅっと迫ってくる。
――朝吹真理子(作家)
なんと平明で、繊細で、力強く、類のない小説なのだろうか。唯一無二の、忘れがたい傑作だ。
――ドリス・レッシング(英・ノーベル文学賞作家)
世界で一番有名でないことが不思議な本をもし選ばねばならないなら、それはタリアイ・ヴェーソスの『氷の城』だろう。
――マックス・ポーター(英・作家)
私がこれまで出版した最高の小説
――ピーター・オーウェン(英・ピーター・オーウェン社社主)【商品解説】
著者紹介
タリアイ・ヴェーソス
- 略歴
- 〈タリアイ・ヴェーソス〉1897〜1970年。テーレマルク生まれ。20世紀ノルウェー文学を代表する作家・詩人。北欧理事会文学賞、ヴェニス国際文学賞などの数々の文学賞を受賞。著書に「風」「鳥」など。
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紙の本
「簡潔な日本語」に胡座を掻くな
2022/04/21 14:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レオノーラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
TellingよりもShowingを重視するという方針で訳されたとのことですが、はたしてどこまで成功しているのかいささか疑問です。いかに簡潔な描写であっても、ヴェーソス独特のイメージが日本語に反映されていなければ台無しというものでしょう。一例として「すさまじい白」など、いかにも直訳調で、もう少し言葉の奥行きを再現するような日本語を探せそうなものです。簡潔さを言い訳にして、最適な語を追求する徹底した努力がなおざりにされているように思えてなりません。