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著者 ツェリン・ヤンキー , 星泉訳
ラサのナイトクラブで働きながら身を寄せ合って生きる四人の女性たちのしたたかな生き方と悲痛な運命を、慈悲に満ちた筆致で描く。
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みんなの評価4.2
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評価内訳
2024/06/02 12:47
投稿元:
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最初に注意書きがあるだけのことはあって、たびたびつらかった。性暴力も彼女たちの境遇も、そしてそれを輪廻転生として受け入れているかのような諦念も。でも彼女たちの持つ逞しさには時々救われる。 物語としての力はあって、構成も人の造型もよかった。
2024/06/11 10:26
チベット仏教の輪廻転生のもと、前世の業と信じることは幸か不幸か。 痛くて苦しい、そんな思いを抱えながら、それでも花は咲き散っていく。
2024/07/04 13:02
2000年代のチベット、ラサを舞台として、孤独な4人の少女たちの共同生活を描く。3人はチベットの田舎からラサに出稼ぎに出てきた。一人の漢人は四川省からラサに渡って来た。若くして両親をなくしたり、継母にいじめられて止むなくラサに出てきた事情が徐々に明かされて行く。 4人はナイトクラブで毎晩働き、場合によっては隣のホテルで男に春を寿ぐという仕事をしていた。4人は源氏名、菜の花、プリムラ、ハナゴマ、つつじ、で語られて行く。もっとも若いツツジは3人の男たちにホテルで強姦されてしまう。でもツツジは、それは前世での深い業のせいだとあきらめようとする。 平穏な日々は長くは続かなかった。菜の花が梅毒にかかり、つい治療を先延ばしにしているうちに重症化し、ツツジの懸命な看病も及ばず、亡くなってしまう。これを機にハナゴマとプリムラは故郷に帰り、物語は終了する。世間からは冷たい目で見られる若いセックスワーカーたちに慈愛に満ちた光を当てる本作品は、読むものに弱者への見方を教え諭しているように感じられた。本作品は女性による初のチベット語長編小説であり、多くの文学賞を受けている。
2024/07/23 02:28
2000年代初頭の大都会ラサで、裏で売春を営むクラブのホステスとして働く4人の若い女性たちが、なぜそこで働くようになったのかを丁寧に描き、やがて訪れる悲劇を超えてかすかな希望を抱かせる作品。 苦しい生活や境遇にありながら、さらに自身の身に起きた不幸な出来事を、自らの前世が負った業の深さによるものだと嘆きつつも受け入れていく前半部は、読んでいてとても辛い部分だった。とくに中心人物となるヤンゾムがあまりにも良い子なので、その理不尽な運命に自分の家族や友人の身に起きたかのような痛みすら感じた。 その痛みの中で、ふとこの感覚を以前にも感じたことがあるぞと思い出したのが三浦綾子の「氷点」だ。氷点のテーマであるキリスト教の「原罪」とこの作品の仏教の「業」はもちろん厳密には異なるけれども、読み進めれば進めるほど、共通するテーマを描いた作品なのではないかと思えた。 一人の女性(とくにヤンゾム)が、語る言葉を得て、自己を再生していく物語として、自立し、共存し、抵抗する「ケア文学」としても読める気がする。コロナ禍で多くのチベットの人々の心をつかんだ少し懐かしい雰囲気を持つこの物語が、国内外で売春の世界に足を踏み入れる女性が増えているという今の日本でこそ、必要とされているように思えてならない。 テーマは重いけれど、非常に読みやすい筆致で書かれていて、チベットならではの楽しい言い回しにくすりとさせられるところもあり、翻訳者である星泉氏のチベットへの深い理解と物語への愛情によるところが大きいのだろうと感じた。
2024/09/13 13:41
チベットの区都・ラサのナイトクラブで働く4人の女性の物語。 4人とも地方から出てきて、ほかの仕事を経てナイトクラブ(というかキャバクラ兼風俗店?)で働いているという共通点があり、狭いアパートで共同生活を送っています。 みんなそれぞれにつらい過去や事情がある訳だけれども、菜の花は優しい家族がいるんだから出稼ぎで無理する必要はないし、ハナゴマとプリムラも、そのタイミングで故郷に帰れるなら、もっと早くに…と思ってしまいましたが、それではお話にならないですもんね。 となると本当にかわいそうなのはツツジで、帰る場所がないのは呆然としてしまうよな…と思いました。 ただ、ツツジが家政婦に行った家の主が優しくて、親への反抗は凄まじいものの娘のテンジン・ランゼーが見下すような態度を取らない子だったのは救いだったと思います。とはいえ、泥棒扱いされて、娘が家出した家に居続けるのは無理でしたよね…。 すごいと思ったのは、プティーを見たとき、ドルマに再開した時のツツジの怒りの鎮め方。この冷静さがツツジを幸せに導いてくれる…と思えました。 強い仏教信仰が物語の端々から伝わってきますが、チベットの信仰と当時の時代背景についてあとがきで書かれていて、ストーリーをより深く理解できました。 ツツジが菜の花の家族と会う未来があればいいなと思います。
2024/11/30 19:28
チベット出身の作家による、チベットの田舎から生活のために都会・ラサに出稼ぎにやってきた少女たち4人の物語。4人は苦労と苦しみの果てに「ばら」という娼館に行きつき、そこでまた苦界を見るのであった。 とても悲痛で虚しい物語であるはずなのに、最後にはそれでもまだ生きていくという意志を見せてくれる。 訳者あとがきも必読である。この少女たちがどういう経緯で人生を歩むことになったのか、訳者による解説のおかげで解像度が上がる。 チベット出身の方による本は初めて読んだ。とても貴重な物語を読むことができて嬉しい。作者と訳者にお礼を言いたい。
2025/01/10 13:53
チベット・ラサのナイトクラブ「ばら」の女王「ハナゴマ」、節約家の「プリムラ」、両親・弟への仕送りを続ける「菜の花」、菜の花の同郷で妹のような存在である「ツツジ」。 売春も行う「ばら」に勤める4人の女性は、それぞれがレイプやパワハラ、家族との確執や妊娠中絶への偏見に苦しめられてこのナイトクラブにたどり着き、アパートの一室で共同生活を営んでいた。 センセーショナルにも見える題材だが、社会から蔑まれ排除されながらもお金を稼ぐためにその仕事をしなければならない女性たちの苦しみが克明に描かれており、目を背けたくなる描写もある。 しかし、そんな現実に対して団結して助け合う4人の様子は温かい。「シスターフッドの物語」と言われるように、4人の支え合いには血縁関係以上のものを感じさせる。 物語が示す現実は残酷だが、懸命に生きていこうとする4人の姿が印象的で、読後感は悪くない。 また、物語の中でたびたび業や輪廻といった仏教思想が登場人物の口から述べられるところから、チベットにおいて仏教が生きた思想として広く浸透していることを感じた。自身の身に起こった不幸が前世の業によるものであり、輪廻する限り苦しみからは逃れられないという考え方は一見消極的にも見えるが、訳者解説の「生き続ける足場」であり「むしろ来世に向けての新たな行動を呼び起こす」ものだという説明が腑に落ちた。 セックスワーカーの現実を映す本書はチベットが舞台だが、社会で規範とされる女性像から外れてしまった女性がケアを受けられない状況は日本も変わらない。 多くの人に読んでもらいたい物語だと思う。 巻末に「読書案内」として、女性をメインにしたチベットの作品が紹介されているのもありがたい。
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