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商品説明
戦争回避を望みながらも、日本征服を狙ったオレンジ計画を奉じるアメリカと戦い敗れた山本五十六。彼を中心に、ワシントン海軍軍縮条約、大艦巨砲主義を目指した五・一五事件、日中戦争への深入りなどについて綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
二度のアメリカ駐在を通じて航空主兵を力説した山本は米英との戦争回避を望み、日独伊三国同盟に反対して海軍左派トリオと呼ばれた。日米開戦となるや、長期戦を目論むアメリカのオレンジ計画に対抗して真珠湾攻撃とマレー沖海戦を成功させたが、ミッドウェー海戦は大敗となりラバウル航空戦にも戦果なく、機上戦死した。
山本の絶望は、「海軍が勝てば指導部は戦線を拡げ、敗ければ挽回を期して戦争を続け、勝っても負けても戦争は終結しない」という点にあった。(本文より)【商品解説】
目次
- まえがき
- 第一章 山本五十六とアメリカのオレンジ計画
- 名将山本五十六
- 日露戦争で負傷
- 日露戦争直後に策定された一九〇六年版オレンジ計画
- 太平洋戦争の遠因となったサンフランシスコ日本人学童隔離問題
- 一九〇七年版オレンジ計画とアメリカ艦隊の太平洋巡航
- 明治四十四年の一九一一年版オレンジ計画
- 大正二年(一九一三年)の日本人移民排斥運動
著者紹介
鈴木 荘一
- 略歴
- 近代史研究家。昭和23年生まれ。昭和46年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。とくに企業審査、経済・産業調査に詳しく、その的確な分析力には定評がある。平成13年日本興業銀行を退社し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、現代政治経済と歴史の融合的な研究や執筆活動などを行っている。
主な著書に、『明治維新の正体』(毎日ワンズ)、『日露戦争と日本人』(かんき出版)、『日本征服を狙ったアメリカのオレンジ計画と大正天皇』(かんき出版)、『アメリカの罠に嵌った太平洋戦争』(自由社)、『究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する 満州建国の真実―軍事の天才石原莞爾の野望と挫折』『日中戦争はスターリンが仕組んだ』『幕末会津藩 松平容保の慟哭』『幕末の天才 徳川慶喜の孤独』『それでも東條英機は太平洋戦争を選んだ』『陸軍の横暴と闘った 西園寺公望の失意』『昭和の宰相 近衛文麿の悲劇』『雪の二・二六』『三島由紀夫と青年将校』『日中戦争の正体』(勉誠出版)など。
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