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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/10/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/346p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-390141-1
  • 国内送料無料

紙の本

フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

著者 マイケル・ルイス (著),渡会 圭子 (訳),東江 一紀 (訳)

なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう。その陰には、コンピュータ化された市場で常態化した巨大な八百長、ナノセカンドの差で先回りするフラッシュ・ボーイズ...

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フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

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商品説明

なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう。その陰には、コンピュータ化された市場で常態化した巨大な八百長、ナノセカンドの差で先回りするフラッシュ・ボーイズの姿があった…。【「TRC MARC」の商品解説】

これは凄い本。

2008年のリーマンショックで、ウォールストリートは規制が強化され健全になった、と信じられてきたが、その規制と民主化によって逆に、市場は、本当のイカサマ市場になってしまった、ということを白日の元にさらした本だ。


証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまう。

ウォール・ストリートの二軍投資銀行に務めるブラッド・カツヤマは、ドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。

するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。

取引所も、SECも大手投資銀行もすべてぐる。簒奪されるのは、善良な一般投資家。

日本での「フラッシュ・ボーイズ」の跋扈を解剖したFACTA発行人阿部重夫の特別原稿も収録。
。【商品解説】

著者紹介

マイケル・ルイス

略歴
〈マイケル・ルイス〉1960年ニューオリンズ生まれ。プリンストン大学からロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに入学。「ライアーズ・ポーカー」で作家デビュー。他の著書に「マネー・ボール」など。

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みんなのレビュー39件

みんなの評価4.2

評価内訳

電子書籍

一気読み必至の傑作!

2015/08/25 12:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:A - この投稿者のレビュー一覧を見る

電子化された証券取引の陰で、高速回線等を利用した、高頻度取引業者と呼ばれる業者が暗躍していることを暴いた男達に焦点を当てたノンフィクション。
あまりに信じがたい内容で、しばらく読み進めた所で、マイケル・ルイスがフィクション作家に転向したかと思って著者略歴を確認してしまった。
同作者の「世紀の空売り」と比べると、高頻度取引業者=悪という図式がやや単純すぎるきらいはあるが、その分リーダビリティは図抜けている。
徹夜覚悟で読むこと。

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紙の本

翻訳がしっくりこない

2016/01/30 04:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エトワール - この投稿者のレビュー一覧を見る

翻訳が昔の小説みたいな感じで読んでいて少し違和感を感じるところがありました。また、途中で翻訳者が変わっているようで、その点でも統一感がないように感じました。そういう点を除けば全体的には面白い内容だったと思います。ただし途中理解しにくいところが多々ありましたけど。

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2015/02/21 16:20

投稿元:ブクログ

超高頻度取引業者の手法を暴いた、ノンフィクションである。

章立ては、
序:幻想のウォール街
1:時は金なり
2:取引画面の蜃気楼
3:捕食者の手口
4:捕食者の足跡を追う
5:ゴールドマン・サックスは何を恐れたか?
6:新しい取引所を作る
7:市場の未来をかいま見る
8:セルゲイはなぜコードを持ち出したか?
終:光より速く

といった流れである。

米国でのレギュレーションNMSの実施後、数多くの取引所が乱立し、そのサヤを抜く超高頻度業者が登場。
その後、シカゴとニューヨークを直線で結ぶ穴を掘り、光ファイバーで結んでしまう。果てはマイクロ波により、さらに高速のデータ通信が可能になるなど、米国の超高頻度取引業者の実態を暴いた本である。

日本株の場合は、おおよそ1つの取引所に取引が集中しておりあまりこのような事態にはならないと思うが、それでもATSやダークプールは存在している点や、FX会社が乱立する中で、為替の世界では似たようなことが起こっている可能性はある。

しかしながら、今回の本で登場した超高頻度取引業者は単なるアービトラージ業者であり、独自のアルファを持たない。速度競争に負けた会社から消えていく厳しい世界であると、改めて感じた。

一方、このような業者が跋扈したとしても、確固たるアルファを持つことが出来れば、変わらずこの業界で生き残れるとも感じた。

2014/11/09 03:12

投稿元:ブクログ

『マネーボール』や『世紀の空売り』などのノンフィクションの名作を世に出してきたマイケル・ルイスの新著。既作と同様、関係者への丁寧な取材によって得た情報に基づき、当事者の目線にて出来事と心の動きを時系列に沿って進める手法は健在。どうすれば、次にどうなるのか気にさせて読者をひきつけることができるのかを知っている。

物語は、シカゴとニューヨークをできるだけ最短距離の光ファイバーで結んでしまおうとするプロジェクトの描写から入る。工事をしている人は何のためにこんなことをしているのかわからない。このプロジェクトを進めるものだって、なぜ早く通信できることで超高速取引業者が金儲けができるのかわからない。この物語の底にある異常さを示す象徴的なエピソードだ。

主役はウォール街では二流のRBC(カナダロイヤル銀行)のブラッド・カツヤマ。超高速取引業者が市場からノーリスクで投資家から皮を剥ぐように利益を得ている仕組みを明らかにし、公平な取引環境を市場に取り戻すべく、クセのある仲間とともに新しい取引所であるIEXを開設する。
彼らが、分析やIEXの運用を通して明らかにしたことは、超高速取引業者だけでなく投資銀行や取引所もその分け前を預かることになる複雑な取引システムだ。簡単に言うと複数の取引所の間で、最も早い取引所から情報を得て、その取引がまだ届いていない取引所に先回りをして(フロントランニング)、有利な取引をしてさや取りをするというものだ。もちろん、実際にはもっと複雑だ。

数年前、ロシアの大陸を経由して日本と欧州をつなぐケーブルが、今までの南回りの海底ケーブルを通るルートよりも速いので金融系の会社での需要があると言っていたのが、数msの違いでなぜ?と疑問だったのだが、そういうことだったのかと腑に落ちた。

ブラッドの立ち上げた取引所は、ゴールドマンサックスが味方に付いたことで成功を収める。ゴールドマンサックスは、彼らが超高速取引業者に対してこの分野で優位に立つことができないという事実と、複雑なアルゴリズムによる超高速の自動取引による市場のクラッシュのリスクを合理的に判断したがゆえだ。超高速取引業者を捕食者(プレデター)と呼んだが、その食物連鎖の頂点に立つのはいつも彼らなのかもしれない。

光ファイーバーの敷設で始まった物語の終わりは、光ファイバーよりも速く通信できる可能性がある無線通信を行うための鉄塔で締められる。鉄塔建設の申請がなされたのは2012年7月、IEXが運用を開始したのは2013年10月だ。新たないたちごっこがが始まるのか、それとも公平な市場が築かれつつあるのか、この世界はそれほどシンプルではないよ、というメッセージなのかもしれない。

金融の世界がわからなくても(自分も分かってない口の一人)、人間模様の物語として面白く読める。そしてまた、セルゲイ・アレイニコフを擁護するという側面も忘れてはならない。さすがマイケル・ルイスの安定感あり。

2014/11/04 00:46

投稿元:ブクログ

本書はシカゴーNY間の光ケーブルを敷設しようとするダン・スパイヴィの話から始まる。

本来であれば、シカゴーNY間の信号は12mSで伝わるはずなのだが、実際は14.7−17mSかかっている。これは光ケーブルがまっすぐ引かれていない(山脈を迂回したりする)ことによる。2008年終わりにこのことに気づいたダン・スパイヴィはスプレッド・ネットワークス社を設立し、2010.3にまっすぐなケーブルを引き、月30万ドルで募集をかける。五年間のリース契約で1400万ドル,これを200のトレーダーに売ったが、あっという間に売り切れた。数ミリ秒速くマーケット情報を入手することにどういう意味があるのか?

実際、我々がNYSEやナスダックと呼んでいる市場はあちこちのサーバーが集まったものである。売買の注文のほとんどはダークプールと呼ばれるローカルな板でマッチングされ、残りは各サーバー間に振り分けられる。

超高速トレーダーは、サーバー毎に微妙に呼値に差がある(と、いっても0.01ドル)ことを利用してさやを抜いたり、フロントラニング(大口の買いが出たことを察知すると、先回りして他のサーバーの売り板を自分で食い、少し高めの売値で出す)したりする。

こうした行為により、年金基金など機関投資家は、本来買えるべき価格よりも高い価格で買わされており、3−4%ほどの損になっているんだとか。

個人的にはこれはルールにのっとった行為であり、責められるべきとは思わないのだけど、こうした「不正行為」をゆるさないためにIEXという新興市場が作られた経緯が後半で語られる。

しかし、マイクロ波を使ってシカゴーNY間のより高速な通信網を構築しようとする動きもあり、超高速トレーダーとの戦いはまだまだ終わらないのであった。。。

*クオンツ、というとインド人のイメージだったのだが、最近はロシア人ばかりらしい

2014/12/23 07:46

投稿元:ブクログ

野村證券のホームページでは「アルゴリズムトレード」を以下のように解説している。


『コンピューターシステムが株価や出来高などに応じて、自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引のこと。具体的には、自らの取引によって株価が乱高下しないように売買注文を分散したり、また株価が割安と判断したタイミングで自動的に買い注文を出したりする。』


おそらく、アルゴリズムトレードには、市場を統計的に分析して取引を最適に執行するという側面と、市場のギャップを見つけて素速く裁定取引するという側面があるのだろう。マイケル・ルイスが目をつけたのは後者の側面。単に裁定機会を発見するだけでなく、生き馬の目を抜く米国証券業界においては、裁定機会を作り出すために餌を撒くことさえ行われる。それは最早、フロントランニングに等しいのではないか、というのが筆者の主張だ。


この主張には異論もあるようで、業界のレポート物を読むと、ブラッド・カツヤマにはもう少し上手いやりようがあった、といった主張がみられる。それもそうだろう。世の中には、レポートの書き手のように現実を前提として受け入れながら前に進む人と、ブラッド・カツヤマやマイケル・ルイスのように前提条件に異を唱える人がいる。そして後者の方が圧倒的に少ないから、彼の本には価値がある。現に、この本の出版後に一部のダークプールが摘発されたのは記憶に新しいところだ。


もう一つ、筆者は技術の側面にも注目している。ただ残念ながら、フロントランニング的手口に比べれば余り深く掘り下げられていない。


『市場はいまやテクノロジーが動かしているのに、技術者はまだ道具扱いされている』という彼の分析はおそらく正しい。しかし、それがフラッシュクラッシュの真因かといえば、そこまで掘り下げられている訳ではない。フラッシュクラッシュについて知ろうと思えば、もっと詳しい本は日本語でも沢山ある。


ともあれ、この本は姿の見えにくかったHFTにオンゴーイングで光を当てた。あの「世紀の空売り」も事が終わってから出版されている。彼が次に何に注目するか、多くの関係者が注目していることだろう。

2015/02/27 16:02

投稿元:ブクログ

自分がまだ小学生だった頃は、よくニュースで証券取引所の立ち合いのシーンが流れていたが現在の株式市場ではこのような立ち合いは存在せず、コンピューター内で行われる株式の売り買いのマッチングに変わってきている事は知っていたし、東証のアローヘッドを筆頭に高速取引に対応したシステムが立ち上がってきている。

素人の自分としては、あるアルゴリズムに沿って高速で取引をする仕組みは凄いなぁ程度の認識しかなかったが、実はその中で人間の認識速度を超えた場所で行われているコンピューターによる不正に市場を歪めた世界がある事を赤裸々に書いた本。

詳しく正確に理解できているかは疑問だが、一言でいると人間が気がつかない速度でフロントランニングと言う「後出しじゃんけん」をして必ず勝つと言う方法で高速のさや抜きを行って利益を得ていると言う事が不正であると言う事らしい。

とにかく自分が知っているNY証券取引所や東京証券取引所だけではなく、大小さまざまな取引場が乱立していると言う事、そしてそこで高速取引が日々繰り返し行われていることがあることが分かった。

ただし面白い場面と、全然面白くない場面がはっきりしており、全体的な印象としては面白いとは思えなかった。

2014/12/06 15:41

投稿元:ブクログ

証券取引所のシステムまでの距離の差で出てくる、ミリ秒やマイクロ秒の遅延を利用して注文を先回りすることで無リスクの儲けを出す超高速取引業者。一般投資家は知らないうちに利幅を掠め取られていた。そのからくりを白日の下に晒そうと挑む弱小投資銀行のカナダ人を主役にしたノンフィクション。文句なく面白かった。サイドストーリーのロシア人プログラマーの話も良い。

2015/02/20 20:17

投稿元:ブクログ

ウォール街で今何が起きているのか。フェアであるはずの証券取引所、投資家に利益をもたらすように動くはずの投資銀行やブローカーが実際に行っている事は何か。
ニューヨークの証券取引所の規模が拡大し、2008年にはその数が13に増え、証券取引所は電子取引を促進した。取引が人の手からコンピュータに移った時、何が起こったのか。
カナダロイヤル銀行ニューヨーク支店のトレーダー、日系カナダ人のブラッド・カツヤマが目にしたのは、目の前に表示されている株を表示価格で買おうとすると、取引成立直前に瞬時に売り株が無くなったり株価が変動して高値で買わされて損をしたりするという不思議な動きだった。これこそが「超高速取引業者=フラッシュ・ボーイズ」の仕業だ。超高速取引業者は、いくつもある証券取引所の情報を集め、取引の先回りをして莫大な利益を得ているのだ。そして彼らの犠牲になって得られるはずの利益を失っているのが、何も知らない一般投資家だ。それはナノ秒という人間の感覚では全くわからない瞬時の出来事で、しかも、テクノロジーの進化に追いつかない現行法の下では違法行為にはならない。ナノ秒単位のスピードを競うため、サーバーセンターでの場所取り合戦や、取引所からサーバーセンターへまっすぐ光ファイバーをひくために何千万ドルもの投資がなされるという異常な状況だ。
ブラッドはこの事実を突き止めた時、「超高速取引で銀行に大きな利益をあげ、自身の年収アップを図る」ではなく、「証券取引を正常な状態に戻し、証券取引の公平性を取り戻す」戦いに出ることに決めた。年収200万ドルの仕事を捨てて。
本書は、ブラッドが証券取引の異変に気付いてから、公平な証券取引所を作ることを決意し、各方面から志を同じくする一流のプロフェッショナルを集め、超高速取引業者に対向し公平な取引を可能にする証券取引所を立ち上げるまでの戦いの記録だ。ノンフィクションだとわかっていても、その進展にハラハラ・ドキドキさせられ、まるで優れた小説を読んでいるようだ。
読み終えてから実際にブラッドが立ち上げた証券取引所「IEX」のウェブサイトを開き、メンバーの紹介欄に本に出てきた人物の名前を見つけ、やはりノンフィクションなんだと妙に感動したりメンバーの写真を検索して、ブラッドってこんなに天才で実行力があり優れた人物なのに、その辺に居る普通の日本人の顔をしているな、と変な感心をしたり、色々な楽しみ方もできるのがちょっと面白い。
ところで、日本の証券取引所はどうなっているのだろうか?本書の最後に解説が加えられているが、それによると東京証券取引所も大阪証券取引所も、既にニューヨークと似た様相を示しだしているらしい。これから社会の至る所で様々なテクノロジーが進化していくことだろう。しかしテクノロジーの進化は社会構造を複雑にし、時としてそれに精通している人達とそれ以外の一般人に恐ろしいほどの不公平をもたらすかもしれない。本書は、それを目の前に突きつけた1冊だ。見えない所で何が起きているのか、そんな事に興味をかき立てられる。

2015/02/21 10:55

投稿元:ブクログ

本書は、小説という形式をとって、米国株式市場で起きたこと、そして、日本の証券市場で起きつつあることを暴露している。

証券会社に入社した時に、最初に教え込まれることは、証券会社は直接金融市場において、公正な取引を確保し、健全な市場運営を行うために、大きな市場仲介者としての役割を果たしていること。
そして、それを担保するために、市場や市場関係者には、様々な行為規制が課せられている。その中の一つが、フロントランニングの禁止。

フロントランニングとは、顧客から有価証券の買付け若しくは売付け(略)取引の委託等を受け、当該委託等に係る売買又は取引を成立させる前に自己の計算において当該有価証券と同一の銘柄の有価証券の売買(略)取引と同一の取引を成立させることを目的として、当該顧客の有価証券の買付け若しくは売付け(略)取引の委託等に係る価格と同一又はそれよりも有利な価格で有価証券の買付け若しくは売付け(略)取引をする行為。
フロントラニングは、金融商品取引法により禁止されている。
ただし、他の業者の注文の兆しを掴んで、それより先回りして、自己に有利な取引をする行為は、法では想定されていない。

何度も形を変えて発生する(させる)好景気、ブラックマンデー、リーマンショックといったクライシス、そして、そして公設市場の合理化。技術革新、中でもコンピュータ分野におけるそれは、証券市場を劇的に変化させてきている。
当然、市場参加者の顔ぶれ、そして、市場参加者のマインドも変化している。

証券市場の発展が、業界を盛り上げ、国を繁栄させる。そして市場参加者の繁栄も約束される。そんな、健全な市場の発展よりも、直接市場の繁栄をポケットに突っ込んだほうが儲かる。そう考える業者もいるということ。
そして、それは、フリーフェアグローバルといった耳障りの良い言葉とともにやってくる。
法令等に書いていないことはやっていいこと。
本書は、顧客のために健全な市場を取り戻そうとする主人公と、その戦いを描いている。
その戦いを起すものは、日本の市場にも現れるのだろうか?
「市場プレイヤーとしての証券会社の自己規律の維持について -論点整理-」(金融庁)
http://www.fsa.go.jp/singi/mdth_kon/siryou/20060601/00.pdf

2015/08/26 20:46

投稿元:ブクログ

会社の方に紹介されて。
コンピューターによる高速取引がなされていることは知っていたが、ここまでとは思わなかった。
通常の取引が損をする、という極論まではいかないが、高速トレーダーは100%勝てる。僅かな差額でも大量に且つかなりの回数をこなせば、大きな儲けになるわけで。
そんなトレーダーの存在を許す、つまり彼らにその武器を提供する人達がいる訳で、それが実はそうだったとは…。
違法ではない。しかし、神の見えざる手ももはや演繹的な証明にはなり得ない世界になっていて、低金利なので投資に回せと言われても、正直者が食い物にされる世界。
もしかしたら、金融の世界、もっと言えばお金という価値観の崩壊が近いかもしれない、なんて感じてしまう内容だった。
しかしながら、いかんせん読み辛い。同じ内容が何回も出てくるし、キャラクター付けもよく分からないまま登場人物も多いし、もう少し翻訳に腐心して欲しかったな。

2014/11/08 20:51

投稿元:ブクログ

 日本の高速取引も非常に恐ろしい。取引所や金融監督所轄が天下り先として、高速ブローカーを利用しているのではないか、また東証の意味不明な小数点以下の取引は、そのための高速ブローカーに対する便宜供与なのだろうと、例によって推測される。マイケルルイスの傑作!

 私も以前は取引担当者だったので、フロントランニングの立場や誘惑がよくわかるつもりである。技術や取引方法がわかれば、非常に恐ろしい、取引の公正さが脅かされる由々しき問題である。ダークプールも問題だが、取引所がこのような不正に手を染めるとは。信じられないし、モラルの無さにびっくりしてしまう。

2014/12/31 23:07

投稿元:ブクログ

スピードを追求し瞬きするかしないかの時間差を利用し利益を上げる高速取引。公正だと信じられていた市場が公正ではなかった。そして、公正な市場を自分たちで作り出す話。

2014/11/30 12:57

投稿元:ブクログ

LIBOR・TIBOR問題に引き続き、「やはり」という業界の倫理問題。シリアスな内容だけに、メディアでの取り上げも国内ではあまり目立ってないようだ。出版が金融系ではなく、文芸春秋からというのもやはり・・・というか。
そもそもこういう膿を、金融各社のリスク管理部門は見つけていないのだろうか?大手投資銀行・証券会社の内部監査・法務・コンプライアンス部門では高級取りを大勢抱えているはずだが、こういう大きなネタには手を付けないのか、本当に知らずにいるのか?監督庁から業界への天下りは問題が大きいことの証も描かれている。

2015/07/13 08:44

投稿元:ブクログ

概念としては知っていた内容が具体的になった感覚だった。(とはいえ、お話し仕立てになってることからテクニカルな内容については色々と現実とは違いがあるのだろうけど)

通信事業者が自分たちの資産の価値を知らないとか、スプレッドネットワークスをしらなかったこととか、2009年くらいの自分の認識だったりとか、いろいろと反省させられることも多い内容だった。

今度は本書に対する批評とかを読みたい。(ツッコミが甘いとかそういうのじゃなくて、たとえばIEXが良く描かれすぎとか)

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