紙の本
衝撃的現実
2015/10/31 21:05
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投稿者:スイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本的に学校は安全安心な場所、教師は信頼できる人間と信じられているが、その影で教師による性犯罪の被害に苦しむ子供達が存在する。その大きな原因は権力の差だ。子供にとって大人に逆らうことは容易ではなく、それが教師と生徒、あるいは部活の顧問と部員といった関係であれば尚更である。それを自覚せず生徒からの敬意や親しみの念を恋愛感情と履き違えて理解したり、自らの権力でもって生徒を支配し尊厳を踏みにじる。特に第三章で取り上げられた剣道部顧問による半ばカルトじみた支配はあまりにもおぞましい。
紙の本
ドキドキしながら
2016/09/29 22:14
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これって、ホント?マジ? でもありそう・・・。その繰り返し。許せない!という怒りもこみあげてきます。こんなのあり?ひどい!キワモノではありません。真剣に読んでください。
電子書籍
内容が濃い!
2015/10/04 21:12
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投稿者:意思支出 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく内容が濃い。セクハラうんぬんというより、もはや犯罪ではと思ってしまう内容。
教育関係者は一読すべきホンダであると思った。
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日本社会の様々なところに、横暴な「支配」が蔓延っている。
学校、会社、家族、恋愛、友情、すべてに、おかしな理想像を掲げすぎて、人や社会を駄目にしてないだろうかと思った。
「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」相談電話06(6995)1355。毎週火曜、午前11時から午後7時まで。
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どこで目にしたんだったか忘れたが、ものすごく気になったので、普段はKindle本しか買わないが、久しぶりに紙の書籍で購入。
もうね、気持ち悪いの一言。こんな奴いてんのか、と。男として、人間として許し難い気持ちを持つが、これが教師とは。
第二章の先生は、多少は可哀想なところはある。が、それでも勘違いするところがやはりおかしいのだろうとも思う。おかしい、で断罪してしまうのも厳しい気はするが、しかし教え子だ、ということは意識の何処かに持っておかないとあかんと思う。
で、それ以外の奴らはもうホンマに、最悪最低だわ。自分の権力を使って、判断が出来ないような状況に追い込み、欲望を満たす。そして次はそれをネタに二回目、三回目と。
これが確かに自由恋愛なら分かる。それなら理解できる。が、そうじゃないし、勝手に「自由恋愛だと思ってた」とはいけしゃあしゃあと。権力構造の中にある時点で、そんなことがあるわきゃねぇっての。
読めば読むほど腹立たしくなるし、気持ち悪くなるし、こういう教師は懲戒免職だけでは足りない。刑事告訴もされるべきだし、民事刑事両方で罪に追われるべし、と思う。
が、一方で、彼らの気持ちも「分からんでもない」と感じる気持ちがあるのよ。ほんのちょっとだけ、だが。
もちろん彼らが100%悪いし、そこは許されるべき理由は何もないので、極刑に処して欲しいと思っている。
が、自分の権力がどこまでも通用する環境下において、自分の好みの女の子がいれば、そうしたくなる気持ちは、理解できなくはないのよ、正直なところ。
それを実行するかどうか、というところが決定的な違いであるのだが、男性の中には、同じように感じる人もいるんじゃないだろうか。
だから彼らを許すとか、そういう話じゃなく、そういう気持ちを持つ可能性というのは(人間である以上)否定出来ないし、その状態で密室で二人きりにさせると、何らかの事象が発生しても不思議じゃない。
だからこそ、それを防ぐための『仕組み』ってのが必要なんだと思う。人間の良心に訴えるとか、性善説を信じるとか、そんなこと言ってたら絶対にこの手の事件はなくならない。こんなことが起きないように仕組みで工夫すべき。例えそれで教育や指導が行き届かない、とかって事があったとしても、だ。そんなことはないと思ってるし、単なる言い訳でしかないと思ってるけど。
どうやったらそんな仕組みが出来上がるのか、それは分からないけど、でもなんとかしてその仕組みは見つけたいと思う。
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教員は、人権感覚の専門家でなくてはならない。心身に対する暴力の「いじめ」、「体罰」、「虐待」は同根、すべて人権蹂躙。これを許してはならないことを教える専門家集団の仕事場が学校。教育の歴史は、人権の歴史、反暴力の営み。教員による子ども「支配」は、教育の自殺であり教育に名を借りた魂の殺人。教員の人権感覚は、相互信頼の共同責任職場でこそ育ち、自己責任だけが問われる競争体質の職場では枯れる。あってはならない問題が「あっても無い問題」として隠蔽される。被害者は子どもで、真面目な教員は病む。本書も読み通すのが辛かった。が、被害者の悲しみ苦しみはこんなものでは無い。
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「(1989年の新語・流行語大賞金賞の)『セクシュアルハラスメント』の登場とともに『スクールセクハラも生まれたと言っていい」という本書は、教育問題を扱う告発本。気になるのは、学校の人権を守る取り組み事例が無く、「一部の不心得者の問題では無い。学校だから起きる性犯罪の実態」(本書帯から)という売り。学校不信・教師不安を煽るのが目的と言われても仕方ないと感じた。いじめや体罰問題の解決を、学校努力をないがしろにした上からの教育「支配」に道開かせる風潮に一役買いかねないとも。繰り返すが、教育の反対にあるのが、「支配」だ。
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ど直球なタイトル。著者の本は、じつははじめて、かな。ほかの本も、タイトルだけ知っていて、ぜったいいいひとやろうなぁと思っています。
学校内で起きる、教師から生徒へのセクハラを取り上げた本。生徒側が、つじつま合わせのために自分の認識をあえてゆがめてしまっていくなかで、両者の関係性が泥沼に入っていくさまは、おそろしいとしかいえない。「学校の外ではなく、内で問題が起きるんです」という保護者の声は、いままで考えたことがなかったなぁ。
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学校で起きるわいせつ行為や体罰などの問題は、一部の人の特殊な性癖によるものではなく、教育界の体質によるものというのが著者の意見です。その体質が少しでも改善されるようにとこのレポートをまとめています。生徒や保護者は先生は偉そうにしていて当たり前と思ってしまうことがまず良くないし、生徒に対して大きな権限を持っているという自覚のない教師も問題を深刻にしているようです。スクールセクハラ問題を専門に活動されている団体があり、大阪府が採用していることを始めて知りました。
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セクハラをしているかどうかに関係なく、すべての教師に読んでほしい本です。
スクールセクハラを、事件を起こした個人の問題ではなく、教師と先生の権力構造の問題、学校の閉鎖性の問題と捉え、問題の解決に向けた、よい提案になっていると思います。
この本の考え方に従えば、セクハラは、学校だけでなく、職場などにおいても、権力を持つものと持たないものが存在すれば、非常に起こりやすくなる、といえると思います。
そういう意味では、教師以外の人にも読んでもらいたい本です。
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泣き寝入りを許していた学校でのハラスメントに強烈な光を当てた。教育現場で押し殺されてきた被害者の声を、見事にすくい取っている。
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被害者よりへバイアスありです。懲戒免職、刑事事件としては免責に近い。こんなので納得してしまう現状って。教育委員会とは対立しない亀井氏。でも、問題教師と事実上グルと思わざるをえない現実の教育委員会、校長の存在という不整合をスルー。
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性被害「魂の殺人」を受け、人生を大きく狂わされる。少ないながらも、告発、処分に至った過程を取材。対策専門団体の代表者の設立経緯、相談事例や対応。次ステップのための検討材料を提供する。
まずは事実として認識し。事前に防げるような仕組みが作られることを願います。
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http://www.gentosha.co.jp/book/b8180.html ,
http://www.gentosha.jp/category/schoolsekuhara
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単なる読者という安全地帯にいて無責任だが、読み進めるのがとても辛かった。学校を始めとする「対こども」現場においての「特別権力関係」への自覚、これは何も他人事ではない。私も小中学生と関わる時には特に距離感と力関係に気をつけている。その意味で常に「男性ジェンダー」に無意識に覆われないよう。「スクールセクハラ」という名付けが訴求する諸々の視点を否定しない前提で、これは性暴力、性犯罪。
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学校で起きてるセクハラを具体例と挙げて説明。1990年代は年間僅3件だった教師によるわいせつ事件が200件近くまで増えているが、これは、事案が増加したわけではなく、わいせつ事件がようやく問題視されるようになったことを表している。体罰、ジェンダー問題、頼りにならない教育委員会と暴力に寛大な日本社会と義務を果たさずに権利だけを主張する人間が増えないようにする日本の教育システムの問題まで深く検証されている。教育関係者と小中高生の親は読むべき。