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紙の本
テレビコメディ育ちの著者が放つ軽快ミステリー
2001/08/25 19:03
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投稿者:フォックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジョン・グリシャムに代表されるリーガルミステリーの難しさは、プロットにどこまで法律的な知識を盛り込むかである。法律の盲点を題材にするおもしろさも大切だが、複雑だと読者がついていけない。
ブラッド・メルツァーの「最高裁調査官」は、読者の最高裁判所に対する知識と興味をうまく利用して一流のリーガルサスペンスに仕上げている。会話は巧妙で、人気の恋愛コメディー「フレンズ」に出てくるような常にジョークで切り返すような展開であり、著者の若さを感じるし、これが良い点だと思う。
アメリカ人なら小学生でも最高裁長官と有名な判事の名前ぐらいは言えるという背景があることも忘れてはならない。
文庫版で600ページを超える大作だが、大半は主人公達の軽快なやり取りであり、一気に読める。ただ、なぞときを後ろに引っ張り過ぎているのがややミステリーとして不満な点だ。