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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.3
- 出版社: 共同通信社
- サイズ:19cm/309p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7641-0444-X
紙の本
わたしたちが望む未来 地球環境時代の豊かさ
著者 ジョン・エルキントン (著),ジュリア・ヘイルズ (著),近藤 和子 (訳)
原子力発電、遺伝子組み換え食品、クローン技術…不安をかかえたなかで、どのようなライフスタイルを選択すればいいのだろうか。その行動指針を示した、21世紀のグリーンコンシュー...
わたしたちが望む未来 地球環境時代の豊かさ
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商品説明
原子力発電、遺伝子組み換え食品、クローン技術…不安をかかえたなかで、どのようなライフスタイルを選択すればいいのだろうか。その行動指針を示した、21世紀のグリーンコンシューマーガイド。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョン・エルキントン
- 略歴
- 〈エルキントン〉ロンドンの環境コンサルタント会社Sustain Abilityの所長。著書に「世界のバイテク最前線はいま」ほか。
〈ヘイルズ〉エルキントンと共にSustain Abilityを設立。
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紙の本
1月5日今日のおすすめ
2001/02/27 20:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
21世紀のおともに是非一冊!
世界的な人口爆発、バイオテクノロジーの発展と生活への浸透、モラルの崩壊、ライフスタイルの多様化、家族の変容、通信手段と経済のグローバル化……20世紀後半に表面化したさまざまな問題は21世紀にも持ち越され、ますます複雑になりそうです。私たちはどのような価値基準を持ち、選択し、そして判断していけばいいのでしょうか。本書は積極的に社会や環境の改善に関わっていく消費者=「グリーンコンシューマー」という生き方を提唱します。望ましいライフスタイルの選択にあたって頼もしい指針となる情報や言葉の数々が、ぎっしり詰まっている本です。21世紀のおともに是非一冊!
■ 目次
1)2001年のことなど
21世紀に持ち越された問題に、どう取り組んだらいいのか
2)わたしたちが選択する未来
わたしたちが今抱えている問題をまずは確認しておく
3)食生活と健康
化学肥料、遺伝子組み換え食品、食品添加物などについて
4)ライフスタイルと家族
崩れつつある「家族」、少子高齢化と女性の社会進出、日常生活の有害物について
5)都市と交通
増え続ける自動車と排気ガス、人の移動や物品の輸送と都市問題
6)コミュニケーション
コンピュータと通信技術がもたらす社会の発展と新たな問題について
7)環境と経済
世界経済と日々の生活、また環境問題といかに関わっていくのか
8)生と死
生殖技術と遺伝子ビジネス、中毒・依存症、死を迎えるということについて
9)行動する人のために
自分なりのライフスタイルを選択するためのヒント
紙の本
「すべて実践できたら確かに凄い、300ページ強の「知的生活マニュアル」」
2000/12/19 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮島理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて「かしこい消費者」という物言いがあった。「利益のためには手段を選ばない悪徳企業」にだまされないために、商品に関する知識を身に付けようと趣旨だったように思う。環境問題ともリンクしていて、単なる「悪徳企業VS消費者」の構図から激しくジャンピングし、「消費者が主体的に環境問題を考え、消費行動を通して企業を改善していこう」というものだった。
本書は「かしこい消費者」からさらに飛躍し、「知的な生活を選択する」ことを提唱する。そのためのさまざまなハウツーが、食生活、家族、都市問題、コミュニティ、環境問題、経済問題、生と死の問題、といった項目に分けられ、「知的生活マニュアル」といった趣で提示されている。
著者はイギリス人で、欧米圏ならではの価値観にとらわれてしまっている記述も目立つ。貧困国の「縁故主義」に対して、及び腰ながらも理解を示しているのは良いことだが、伝統的な宗教は「「あの世」に関心がある」と決めつけ、この世の平安をガイア思想に求めるあたりに、欧米人の限界を感じてしまった。
本書には基本的に欧米圏の事情が書かれている。日本語版ではそれを補うために、ところどころ日本の事例が紹介されている。
「たいていの人に与えられた時間とお金は限られている」と著者は言う。また、「とりあえず、いまは取り組むべき問題の優先順位を決め、そこに力を注ぐことだ」と考え、そのための手段として本書を位置づけている。
しかし、300ページ強の厚さを持つ本書を前にすると、「やっぱり時間がないしなあ……」と唸ってしまうのは私だけではないはずだ。また、「知的な生活」を実践するだけのモチベーションが本書からすんなり得られるとも思えない。単なるマニュアル本としてつまみ食い的に読むには、少々骨の折れる一冊である。
(宮島理/フリーライター)