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最後の恋愛論 (角川文庫)
最後の恋愛論
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紙の本
男と女がいる限り悩みは尽きない
2004/06/30 16:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:土曜日の子供 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラオケでいうなら男女のパートに別れてかわるがわる歌うような感じ、とでも言おうか。柴門ふみと秋元康がさまざまな恋愛のシチュエーションごとに、意見を述べていく。その内容は未婚、結婚を問わず、男女という人間関係の中で、だれもが抱くような疑問や悩みに答えていて、実にカユイところに手が届く形で、明快にヒントやアドバイスを与えてくれる。
読んでいくと、私たちは物心ついた頃から男子・女子という言葉で分けられ、互いに違う存在であると、何となく頭ではわかってはいたものの「男女は、考え方や行動、気持の状態に根本的な違いがある、全く違う生き物なのだ」と、はっきりと意識してこなかったことに気づく。だから、お互いの違いがぶつかるような場面に出くわすと、思わず「もぉ〜、男ってどうしてこうなんだろう」「まったく女って、どういうつもりなんだ、ほんとに」と言いたくなってしまうのだ。「男と女の間には深くて暗い川がある」という歌があったが、まさにそれだ。でもこの世の中には男と女しかいないのだから、お互い相手の習性・生態をよく知っておいた方が人間関係がうまくいくことは間違いないだろう。特に恋愛というのは、お互いの努力なくしていい関係を続けていくことは不可能だ。相手のことを考えず「自分が、自分が」とやっていれば、悲しい別れは駆け足でやってくる。男も女も、自分とは違う性として相手のことを理解できれば、考え方に幅ができたり、気持にゆとりが持てたりして、相手を許したり、歩み寄ったりしやすくなるだろう。お互いのことを好きなら、なおさらそういったスキルが必要だ。
説得力ある2人のエッセイからパワーをもらったら実践あるのみだ。それでも人間は、またしばらくすると迷いだす。でも迷ったらまたこの本を読めばいい。迷っても迷っても男と女のありようは、やっぱり「最後の恋愛論」に行き着くような気がするのである。