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紙の本
2000/6/19
2000/10/26 00:22
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投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロパテントとは「特許重視」の意味。米国がレーガン政権下、プロパテント政策を打ち出したのを機に、世界ではまさに特許戦争と呼ぶべき係争が頻発している。本書は米国のプロパテント政策の狙いは何だったのか、どのように実行したのか、世界をいかに巻き込んでいったのかという特許戦争の舞台裏を描きながら、特許制度の光と影を浮き彫りにする。
コーニング社と住友電気工業の間で争われ、住友電工の全面敗訴に終わった光ファイバー特許侵害訴訟では、従来の特許侵害の概念からかけ離れた法解釈が持ち出された。もともとは新しい発明に対してのみ与えられていた特許権が、化学物質そのものやコンピューターソフト、さらにはヒトの遺伝子情報にまで対象を広げてきた。こうした事実から、産業競争力再生の切り札として特許を使った米国のしたたかな国家戦略が明らかになっていく。
イタリアルネサンス時代にまでさかのぼって特許制度の歴史も紹介。「ガリレオが書いた特許取得の懇願文は近代特許法の思想的バックボーンとなった」「エジソンは実は白熱球を発明していない」など、興味深いエピソードも数多く盛り込まれている。
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