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紙の本
切れ味スルドイ名作。
2006/03/05 23:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
リメイクされた映画「ソラリス」で再評価されているレム氏の作品です。
「ソラリスの陽のもとに」の読後感がヘヴィー級なら
本作はミドル級のスピード感やテクニックを感じます。
どちらも読者の共感や理解を拒絶するような作品に仕上がっていますが、、、。
琴座系宇宙本部で最大の宇宙船「無敵号」がレギス第3惑星に降り立った。
6年前に砂漠だらけの、この惑星から帰って来なかった「コンドル号」の探索のために、、、。
やがて「コンドル号」を発見したものの、生存者は無く船内はメチャクチャだった。
しかし、船体自体に攻撃の痕跡は無く防衛手段も使われていない。
乗組員たちに何が起こったのか?どこに消えたのか、、、?
砂と岩山を吹き抜けていく風。
打ち捨てられ動きもしない謎の巨大機械群。
金属の植物?だけで動物も植物もいない死の大地。
そして偵察機を襲った謎の「黒雲」。
無敵号の乗組員たちはハイテクを駆使して謎に立ち向かう。
しかし、偵察隊を指揮していた副長のロハンは未知の敵に直面することに、、、。
人類の挑戦をことごとく拒絶する砂漠の惑星。
人類の知恵を科学をあざ笑うように全ての作戦が戦略が失敗していく。
ロハンに残された最大にして最後の方法とは、、、?
何にせよ、関係を持つには相互理解が必要です。
そして相互理解はある程度の類似を前提にしています。
もし、「敵対する」という概念自体が無い相手に敵対しなければならない時、
何が起こるのか?
自然現象と同じ、と諦めるのか、、、?
人間として生命としての本質が問われる気がします。
紙の本
『無敵号』
2001/09/08 05:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしのもっとも好きなSFのひとつ。SF作品のベスト10に入れる人も多いのではないだろうか。マスターピースの一冊だと思う。
『ソラリスの陽のもとに』『エデン』と共に「接触三部作」と称されることもある、人類と異質な知的存在との接触をテーマとした作品である(ちなみに、この作品を原題の直訳の『無敵号』で呼んでいるファンもいる。その理由は読めばわかるだろう)。
消息を断った僚艦〈コンドル号〉を探して、巡洋艦〈無敵号〉は琴座レギス第3惑星に降り立った。そこは一面の砂漠が広がる死の世界。やがて発見された〈コンドル号〉は、強力な防御手段は手つかずのまま、不可解な状態で乗組員が全滅していた。果たしてこの死の世界にいかなる危険が潜むのか……。
続々と登場するエネルギーバリアを始めとするSF的なガジェット、〈無敵号〉搭載の強力な戦闘マシン群。稚気満々のミリタリーSF的な雰囲気も色濃く、戦闘に次ぐ戦闘の冒険SFかと思いきや、そこはレムである。すさまじい戦闘はたっぷりなのだが、それだけでは終わらない。強力な戦闘艦〈無敵号〉の敗北と人間存在の勝利を通して、無敵とはいかなることなのか、読者に鋭く問いかける。
SF者なら読みましょう。