紙の本
かわせみとはやぶさ。
2002/07/31 21:18
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平岩弓枝氏の代表作シリーズといえば、『御宿かわせみ』と『はやぶさ新八御用帳』であろう。だが、人気があるのは前者で、著者も前者により思い入れが強いことだろうと思う。でも私は、『御宿かわせみ』も勿論嫌いではないが、『はやぶさ新八御用帳』の方が好きなのだ。るいと東吾よりも、お鯉と新八派らしい。るいと東吾は甘々過ぎるのがどうも……。それでも、勿論良い出来である。江戸の風物の中に人々の喜びと哀しみが漂う。
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私がこの本を読んでみようと思ったのはテレビドラマを見たからでした。そういう人は決して珍しい存在ではないと思います。そして、きわめて珍しいことに、原作よりもテレビドラマの方が断然「勝って」いるのです。いまBSで再放送をやっている(いわゆる)真野版「御宿かわせみ」を見ながら、あらためてこのドラマのすばらしさを思っているのでした。
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江戸の下町情緒と人情、スカッとする捕物。そして東吾とるいの切ない恋(のちに二人は結ばれ一粒種の千春を授かります。)。このアンサンブルが絶妙なのです。
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現在文庫は30巻まで出ているかわせみシリーズ。この1冊目が出たときにはまだ生まれてないっすよ、わたし・・・。ふと1冊手にとってしまうと、なし崩し的に全巻読破する羽目になってしまうので要注意な、愛すべきシリーズ。
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何度読んでも読み飽きることのない、読んでいると落ち着く一冊です。季節の行事や、食べ物もでてくるので、その時代の生活もうかがい知ることができます。主人公東吾とるいはとても魅力的。周りの登場人物も個性豊かで、楽しい人達ばかりです。
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主人公とその周りのキャラクターが大好き。
このシリーズに出会って5年くらい経ったけど、只今文庫20巻目を終わったところ。ゆっくり制覇するつもり。
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いろんな事件がひとつひとつの話の中におさめられている。その間に東吾とるいの恋が少しずつ進展する。はまる。
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江戸捕物短編。
事件はあくどかったりするのだけれども、
それよりも登場人物の描写がすばらしく、その人間関係や話す内容に心を奪われる。
東吾はそんなに男前なのか、実は。
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言わずと知れた平岩弓枝の代表作とも言えるシリーズ物の第1巻です。以前にも読んだことがあったのですが、再読したくなりまして、日本からわざわざ取り寄せてしまいました。続けて何冊も読んでいると、もういいや、と思うのですが、たまに読むと、やっぱり時代物は良いねえ、と思う自分勝手な管理人でございます。
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息長いシリーズ。所謂江戸情緒/四季折々の食べ物・行事がほんわり描かれていて、娯楽性高い。このシリーズを読むといつもお腹減るんだよね。あぅ!探偵物です、一応。
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小説の中には、読んだ後、ストーリーが頭に残る小説と、行間(小説の雰囲気とかそういったもの)の余韻が頭に残る小説と、どちらも兼ね備えた小説(稀。ほとんどない)の3種類あると思います。
平岩弓枝はストーリーの作り込みが上手いタイプですね。だからこそテレビドラマになり、ドラマも評判がいいのだと思います。私は行間の余韻がある小説のほうが好みですが、「御宿かわせみ」はそこそこ面白いと思いました。ハンフウキさんの話とか、醤油屋の若夫婦の話が印象的でした。
それにしても、まぎらわしい登場人物の名前は意図的なんでしょうか?別人物なのに「おくみ」さんが二人も出てきたり、似たような名前の人もよく出てくるし・・
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意外と、好きです。
短編であっさり読めて、シリーズだから主人公たちがどんどん心境や環境の変化を遂げて成長したり、していく。
東吾さまが素敵すぎます。
読み出したら止まらないシリーズです。
平岩弓枝さんの、現代モノ(火サスとかの原作になりそうな)もなかなか、面白いですよー。
ぐいぐい引き寄せられます。
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江戸大川端の一軒の旅籠「かわせみ」。
元八丁堀同心の娘にして現かわせみの女主人るいを始め、八丁堀時代からの奉公人・嘉助、お吉、るいの恋人・神林東吾とその幼なじみで八丁堀同心の畝源三郎――・・・。
彼らが関わり、巻き込まれ、解決に一肌脱ぐ数々の奇怪な事件を江戸独特の人情と幕末の動乱を加えながら描く。
【8作収録】
・女中の行方不明事件と廻船屋奉公人絞殺事件の裏にある黒人奴隷と混血女中の悲しい恋
・売れっ子となりながらも母親に売春を強要され、弟には客の男たちの金をゆすられ、本人の資質とは別のところで評判を落とす芸者の話
・父親を殺した男と逃げた母親を探し、仇討ちを果たすべく、惚れた女中と共にかわせみに逗留する若者
・旅籠ばかりが立て続けに押込み被害に遭う中、盗賊一味を脱けた老人とその娘がかわせみに逗留する
・女房と奉公人を駆け落ちに見せかけて殺し、母親の隠居所の床下に埋めた男の話
・幼い弟を亡くなった両親の代わりに立派に育て上げ、婚期を逃した女。眉目秀麗で礼儀も良いが夢遊病という奇癖と東吾への叶わぬ恋に悩む
・娘の結納五十両を断りの返事と共に返す旅の途中、かわせみにて紛失した老夫婦。そこに博打で儲けたと言い張り、都合良く五十両を手元に持つ若い男の客が・・・
・新婚夫婦の影に潜む、かつての婿候補の事故死とその妹で夫のかつての恋人の自殺
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平岩弓枝の『御宿かわせみ』シリーズの第一作目。
江戸時代を背景にした短編読み切りモノ。旅籠(はたご)「かわせみ」を舞台に
女主人のるいを中心にかわせみで働く者や宿泊客や
出入りする人々の人間模様や、町で起こる殺人事件などを描く。
ドラマ化もされている人気シリーズ。
人を殺すのに使うモノが「ふぐの毒」だったり、「底なし沼」だったりと
殺人とはいえ、ほのぼのとした感じが時代を匂わせる。
庄司るいと神林東吾の男女のやりとりの先が気になる。
「ぼんのくぼ」や「上りがまち」など今の時代では聞き慣れない言葉が
数多く出てくる。漢字も難しいけど調べ甲斐があり、楽しい。
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ISBN 4-16-716808-1
シリーズ名 文春文庫
入手条件・定価 300円
全国書誌番号 79013132
個人著者標目 平岩, 弓枝 (1932-)∥ヒライワ,ユミエ
NDLC KH145
NDC(6) 913.6
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000001406117