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紙の本
真知子はなかなか強かな女です
2019/08/31 22:32
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は岩波文庫のまへがきに「私生活における個人的モラルの完成なしには、左翼運動の目標とされる働く者の階級の幸福も、もっと広く地上の人類への新しいモラルの消化もありえないという女主人公の考え方は、作者の考え方であることだけは明らかにしておきたい」と述べている。この小説に登場する關というプロレタリアートは、まさに作者自身が「こういう個人的モラルのない男がいくら社会主義革命と叫んでも誰もついていきはしない」と思っている典型的な人間なのだろう。その対極として描かれている河井という男については、少々いい人すぎるきらいはあるけれど真知子のことを幸せにしてくれることは間違いなさそうだ