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黒いカーテン (創元推理文庫)
事故で昏倒したことがきっかけで、記憶喪失から回復したタウンゼンド。しかし、彼の中では三年半の歳月が空白になっていた。この年月、自分は何をしてきたのか?不安にかられる彼の前...
黒いカーテン (創元推理文庫)
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商品説明
事故で昏倒したことがきっかけで、記憶喪失から回復したタウンゼンド。しかし、彼の中では三年半の歳月が空白になっていた。この年月、自分は何をしてきたのか?不安にかられる彼の前に現れた、瑪瑙(めのう)のような冷たい目をした謎の男。命の危険を感じ取った彼の、失われた過去をたどる闘いが始まった。追われる人間の孤独と寂寥を描かせては並ぶ者のない、サスペンスの名手の真骨頂。解説=三橋暁 【本の内容】
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紙の本
とにかくスタイリッシュ!
2018/05/25 22:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔『幻の女』をはじめて読んだときの衝撃をなつかしく思い出した。
短編といってもいい分量なのに、しっかりサスペンスしているし自分は何者か?という問いに答えを出すべく奔走する主人公が、とても戦前の作品とは思えないほどだ。
この時代にもかかわらず、映像化を見越していたようなテンポの良さ、カット割までも考えられていたようなシーンがすばらしい。
往年のヒッチコック作品そのままにジェームス・スチュワートなんかに演じてもらいたい。
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才気煥発な時代のアイリッシュ節
2002/06/14 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、気づいた時にそれまでの3年間の記憶を失っていた男のお話です。例によって冒頭から最後まで強烈なスリルとサスペンスの連続で、一気に最後まで読ませてくれます。文庫でわずか200ページ足らずのボリュームですが、最近のやたら大部になったエンターテイメントよりもはるかに読み応えと読後の充足感がありました。ラストのトリックが安っぽい本格物みたいなのが残念ですが、『黒衣の花嫁』の次、『幻の女』の前に書かれた作品だけあって、才気煥発な時代のアイリッシュ節を堪能できます。プロット自体はいまやありふれたものでしょうが、1941年作ということで、のちのスリラー/サスペンス小説やドラマに与えた影響は少なくないと思います。
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惜しいなあ
2001/09/26 20:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故のショックで主人公は記憶喪失から回復する。だが今度は、記憶を失っていた約3年間の出来事が、頭の中からすっかり抜け落ちていた。何事もなかったように元の生活に戻ろうとするが、そうは問屋が卸さない。記憶を失っていた間に、何か面倒に巻き込まれたらしく、怪しい人影に執拗につけ狙われる。だが誰に、なぜ…?
着想がとにかくおもしろい。主人公の不安がよく出ているが、それでも話がキビキビと進み、やたらとネチネチしていないのが良い。また、主人公がわずかな手がかりから、過去に何があったかを1歩1歩突き止めていく過程も読み応えがある。しかし非常に残念な事に、作者はある1カ所で−しかも話の最も重要なポイントで、主人公の記憶喪失をうっかり忘れてしまったようだ。それで後半のみならず、全体がつや消しになってしまった感がある。実に惜しい。