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評価内訳
2010/06/30 18:49
投稿元:
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目 次 序論 哲学史とは何か 第1篇 古代哲学 第1章 創生期の哲学 §1.ミトレス学派 §2.エレア学派およびヘラクレイトス §3.ピュタゴラス学派および多元論者 第2章 アテナイ期の哲学 §1.ソフィスト §2.ソクラテス §3.プラトン §4.アリストテレス 第3章 ヘレニズム・ローマ時代の哲学 第1期 倫理時代 §1.ストア学派 §2.エピクロス学派 §3.懐疑派 第2期 宗教時代 §1.ピロン §2.新プラトン派 古代哲学の概観 第2篇 中世哲学 第1章 教父哲学 §1.護教家 §2.アレクサンドリアの教校 §3.アウグスティヌス 第2章 スコラ哲学 §1.初期のスコラ哲学 §2.中期のスコラ哲学 §3.後期のスコラ哲学 中世哲学の概観 第3篇 近世哲学 第1章 過渡時代の哲学 §1.文芸復興期の哲学 §2.自然科学確立期の哲学 第2章 17世紀の哲学 §1.デカルト §2.ホッブス §3.スピノザ 第3章 啓蒙時代の哲学 §1.ライプニッツとヴォルフ §2.ロック §3.バークリ §4.ヒューム 第4章 カントの哲学 第5章 ドイツ観念論の哲学 §1.フィヒテ §2.シェリング §3.ヘーゲル 第6章 ヘーゲル以後の哲学 第1期 19世紀前半の哲学 §1.ショーペンハウアー §2.ヘルベルト §3.フォイエルバッハ §4.コント 第2期 19世紀後半以降の哲学 §1.実証主義的傾向 §2.批判主義的傾向 §3.非合理主義的傾向 近世哲学の概観
2010/11/04 00:38
初めての哲学でも分かりやすく理解することができた。 著者、岩崎さんは歴代の哲学者の思想を、哲学の流れに沿って、自身の言葉で表現し直しているため、頭にどんどん入ってくる! 哲学の流れを理解するには、役立つ一冊である。
2012/11/28 01:44
哲学史を学べるのはもちろんその性質上、哲学者たち一人一人の考え方を学ぶことができるので一石二鳥と大変お得な内容。哲学系の書物によく出る哲学者はほぼ網羅されているので、哲学者辞典みたいに使うことができます。
2020/07/29 23:13
読了したが、理解できたとは言い難いので、今後また読むつもり。 【再読後】 教科書では断片的な説明しかなされていないが、この本では流れるようにそれぞれの人物や思想が繋がって説明されていす。タイムトラベルしているよう。 時代背景やそれぞれの時代における自然や人間の捉え方の変遷も解説されており、理解が深まる。 ただ他の方も指摘されているように、カントにとても詳しい割に、マルクスら唯物史観以降はかなりさらっとした説明になっている。再改訂版が1975年発行なので、現代思想にまでたどり着くためには物足りないと思う。 あとは、ピックアップした人物の基準がよく分からない。哲学史上重要と思われるベンサム、ミルは2行ほど言及されたのみだった。サルトルやハイデッガーも人物紹介程度に留まる。
2020/12/21 22:22
めちゃくちゃわかりやすいし思想の流れが描かれていてこれまでばらばらだった知識が脳内で体系立てられるのを感じた。書かれた時代もあってかヘーゲル以降はかなりあっさりしていて、ぜひ著者にはポスト構造主義までを前半と同様の粒度で描いてほしいと思ったけど、惜しくもすでに亡くなっていた。
2023/11/10 21:38
しっかり読めばギリギリ着いていけるくらいには、分かりやすい。多分これ以上優しく書こうとすると、内容が歪められてしまうのだと思う。
2024/03/16 23:17
■本書の特徴 哲学思想の全体的な流れを捉へようとする意図のもとに書かれたと序文に云ふ。このため個々の哲学の中心的思想に限って説明され、記述の重要性ごとに活字サイズを変へて書かれてゐる。例へば、ヘーゲルでは絶対者の概念と辨証法の説明に殆どを費し、人倫に関しては半ページほどしか割り当ててゐない割切りやうである。 289ページ中120ページまでが古代・中世と半分以上を近世に割いてをり、殊に著者の専門であるカントは詳述されてゐる。ヘーゲルより後の記述は1項目あたり約3ページ程度ととても簡潔である。 ちなみに哲学史本ではよくある言及する著作からの引用はまったく無い。 ■ターゲット層 大学院入試準備に用ゐられることも多かった(読書猿氏談)と云ふ。 読者に求められる予備知識が多くないので、本格的な哲学史の1冊目として適してゐるのではないだらうか。 ■感想 哲学思想の展開の方向性は何か。著者は「人間の自覚の展開」と考へる。 哲学者の思想を的確に要約し、欠点も鋭く批判して、以後の哲学者たちが如何に克服していったかを説明する大変明晰な文章である。
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