紙の本
強烈な性体験の世界
2001/03/09 16:42
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投稿者:めんみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
強烈です。なにがって?「性」描写が、です。
官能、とか、耽美というより「これでもか!」と続く城の中の狂宴。すさまじい限りの人間へのいたぶり。
レイプ、3P、同性愛…あ〜、こういうのに慣れていない私は、かなりびっくりしました。R指定受けないのかしら?大丈夫かしら、この作品と心配になったものです。
でも、よく考えてみると、極限まで「性」をなぶりものにすると、そこに見えてくるのは、人間の凶暴性、弱さ、傲慢、卑屈さ、人間が隠そうとするありとあらゆる顔のようです。戦争で相手がたとえ人間だとしても、残虐の限りを尽くす人間の、ぎりぎりの姿がここにあるのかもしれません。
でも、表現はやっぱり強烈です。ご注意を…。
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よく知らずに読み始めて10ページくらいで吐き気がしてきた。
今読みなおせばおもしろいんだろうけど、読み返す気になれない。
いや、作品としては素晴らしいです。
が、好みの問題かと。
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[ 内容 ]
ピエール・モリオンの匿名で秘密出版されていた『城の中のイギリス人』がようやく仮面をぬぎ、真の作者マンディアルグが登場した。
実験的性の追求者モンキュが、閉ざされた城の中でくり広げるエロとグロの情景は、読者を性の歓喜の夢幻境へ誘う。
まさに、現代の文学的ポルノグラフィーの傑作。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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10歳で読んだときにはよくわからなかった……けれど、なんだか凄いと思った、今も凄い、と思う。どこまで受け入れられるかはともかくとして。
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マンディアルが別名で発表したポルノ小説。題名の通りイギリス人が
古城で酒池肉林三昧……。現代が舞台だが、マルキ・ド・サド的な古典的な趣向?
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「たなぞう」での感想から、興味本位で手にしてみたけど・・・むむむ。計り知れないほどに、不快、もとい、深い深い・・・暗い世界で・・・はぁ〜。
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官能小説。糞ってマジで俗語でなく、あの『糞』を食ってるのか? これ以上のエログロは読んだことないです。
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イギリス人だがフランス風の名を名乗って暮らす紳士
――に招かれた語り手が、
彼の城の中の変態的乱痴気騒ぎの有り様を活写する。
大学生のとき、調子に乗って買ってプチ後悔した。
が、無駄になってはいない。
ささやかな心の財産ではあろう(苦笑)
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何とも説明しようがない変な本。
城主が常にむちゃくちゃなことばかりしていて、かなり破天荒で変態でグロい。怖いもの見たさ感満載。
城の中では色々なことが繰り広げられているんだなあ。
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学生時代の話。
仏文学購読の講義前、教室内で『オートバイ』を読んでゐますと、ゼミのT教授が「ほほう、マンヂアルグですか」と言葉を発したのであります。
続けて「現代フランスの幻想文学における彼の位置付けを、苦心君はどのやうに認識してゐますかな」などとつぶやき、意味もなく「ははは、は」と笑ひました。困るのであります。
より正確な邦題は、『閉ざされた城の中で語るイギリス人』ださうです。一体彼は何を語るのか。
訳者・澁澤龍彦氏の名調子で、異常な性愛体験が語られるのです。あまり善良な読書子向けの話とは申せません。
内容が内容だけに、詳しく述べることを逡巡するものであります。自己責任で読んでみてくださいませ。
まあ面白いんですけどね。人によつては嫌悪感を示す場合もあるかも知れませぬ。
ぢやあ、今夜はこの辺で。眠い。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-98.html
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サドとカミュを混ぜたらこんな感じになるのかしら。
一言で言えば、ライチのように子供の頭の皮をつるんと剥いた様な話。
お城って箱庭でありおもちゃ箱何だろうね。思い出の。
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再読してしまった、久々に読んでもやはり「酷い」という表現がしっくりくる。
実験シーンを読みながら、勃起と吐き気を同時に催してしまい盛大に鬱った。
読後の感情を溜めると心の健康に悪そうなので、感想を投稿して逃避。
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サドよりはサクッと読める。
背徳的な行為と残虐さ、グロを超越している。
どのパーツを掴み連鎖法にて読むと凄く面白い。
エロスのパーツ、美しさのパーツ、奇抜なパーツと彼は沢山拾えるヒントをくれているので掴みやすかった。
城の中の「実験」は残酷を通り越してなんともはや言葉には出来ないが、「ボマルツォの怪物」に途中まで収録されていたので免疫はついていたが、主人公と同じく好奇心が大きくあり手に取った。
主人公の私も好奇心の縛りの刑にされていた。
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「エロスは黒い神なのです」でお馴染み(?)のマンディアルグ稀代の書でございます。筆舌に尽くし難い展開が続きますが、サドやミルボーのように冗長と哲学が披露されるというよりは、必要な程度の描写とテンポの良さが心地よいと言えば心地よいです。文字通り後半の怒涛の展開はちょっと失笑ものですが、それでもさすがマンディアルグ、読みものとしては非常に読みやすくスラスラと読めてしまいますよね。
若い頃「ぼくは賭博場使用人の隠語で、つまらない話を高尚にしてみせるよ」と悠然に語ったマンディアルグですが、あくまで本作は露悪一筋といった感じがして、うーん高尚とは言い難い…(まぁ最初は匿名だったし…)。けれど、主人公の後ろめたい感じとか、陵辱的なテーマは彼の作品に一貫している要素でもあるので、やはりマンディアルグを語る上では避けては通れない作品でしょうね。
ミシュレットちゃん…好みだ…