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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1985.1
  • 出版社: 徳間書店
  • レーベル: 徳間文庫
  • サイズ:16cm/280p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-19-597780-0
文庫

紙の本

名人にて候 上 (徳間文庫)

著者 梶山 季之 (著)

名人にて候 上 (徳間文庫)

税込 396 3pt

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紙の本

なりたくてなるんじゃない名人

2011/03/18 00:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

ほんとうは僕、知ってるんです。人間、誰だってなにかしらの名人なのだって。なりたくってなるんじゃない、やむにやまれぬ事情で、生き抜くために身に付けた技術というのが誰にでもあるということだ。
本書の各作品のタイトルでも、「浮気の名人」まあそれは分かる。「ゴムの名人」忍び込む→伸び→ゴム、つまり空き巣であるが、ホステスばかりが狙われるというのは何か裏技があるに違いなく、そこに気づいてしまって素通りできるだろうか。「蒸発の名人」蒸発なんてのが流行語になった頃もありました。愛人も大事、妻も愛している、その危機を"切り抜ける"ためにこれと結びつけるという奇跡のような啓示。「居候の名人」相手に名人と悟らせないのもまた名人の技。「離婚の名人」計画的なのか、天来の才能なのか、こういう人はいそうでもある。「出世の名人」とにかくすべてを投げうって、一つの道に邁進するということが、羨むべき才能と言える。
「詐欺の名人」ねずみ講というのも流行ったけど、そのアイデアを思いつくのも才能だし、それを人に信じさせる才能というか執念というかは、もっとすごいと毎度のこと思う。「アリバイの名人」たしかに需要はありそうだが、一見なにも関係の無さそうないくつかの特技が、アリバイ作りという商売に結びついた時に輝きを得る。「乱交の名人」あははは。
それから下巻。「ラジオの名人」とはただ飲み、つまり調子のいい奴、詩人の才能とはこういうところにも活かせるのかもしれない。たぶん作者の無意識に持つ文学というものへの尊敬の現れなのではないかと思う。「捜索の名人」蒸発した人間を逆に見つけ出すわけで、蒸発したい人間の心理を読む技能である。「掃除の名人」ビジネスでは会社の不要物を掃除、私生活では女体の掃除を。「ヒモの名人」「葬儀の名人」そういう人たちがこの世に入るらしいと、うっすらとは伝わっているのだが。「株価の名人」得意の経済もの、裏経済。「偽作の名人」は「せどり男爵数奇譚」でも登場した浮世絵にかかわる話で、金になるものには当然ニセモノも出てくるらしく、しかしそれも失われゆく技術になっていく時代への哀愁がある。「啼き鶯の名人」鶯を飼うというのも奥が深いと知らされるのだが、才能はそれにとどまらず、あわわわわわ。「取材の名人」ノンフィクションライターでもあった作者の本領、この頃ライフワーク作品に取りかかるために言い残したいことであったのかもしれない。「スペシャルの名人」あれです。ただすばらしく切ない展開を用意しています。
世間の表街道、裏街道、いずれにしても知る人ぞ知る達人、名人というものを、様々な取材で掘り起こしてしまった中から、脚色したり創作したりしているのだろう。突き詰めるほどに、その胸の内が明かされるほどに、そこに至るまでの屈折や悩み深さが現れてくる。皆同じように普通の人間なのに、性向や生活に迫られて一芸が磨かれてしまったのだ。だが何かに追いつめられているのは人間誰しも同じことで、であればそれぞれの個性を際立たせた技術がきっとあるはずだと思うのだ。

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