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幽霊時代 (講談社文庫)
幽霊時代
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紙の本
これがSFと思えた時代があった
2007/05/29 00:09
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
何がどうとうまく言えないのですが、ここに収められている「幽霊時代」「時計台」「ケンタウロスの子守唄」「水の中の微笑」「エンゼル・ゴーホーム」を読むと、「ああこれがSFだよなあ」と思ってしまいます。今ではSFというもの自体が非常に拡散してしまって、あれもSF、これもSFとなってしまっているので、「SFって何だ」ということまで考えなくてはならなくなってしまいますが、私たちの世代が思うSFはきっとこの『幽霊時代』のようなものだと誰もが思うのではないでしょうか。
個人的には「幽霊時代」はSFに違いないのですが、離人症を思わせる話で非常に面白かったです。
「時計台」や「ケンタウロスの子守唄」「水の中の微笑」は、どこかで読んだことがある雰囲気をもったものでした。そして、「エンゼル・ゴーホーム」はどこかで読んだことがあるどころではなく、しっかりパロディになっています。
しかし、実は一番面白かったのは巻末にある「解説」ですね。栗本薫のご主人である今岡清氏が書いているのですが、これがまたパロディと言うか何と言うか。ネタバレになってしまうので書きませんが(絶版になっているのなら書いても構わないのかもしれませんが)、この「解説」のためだけに単行本でなく文庫版を読む価値があると思いますし、お勧めします。