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紙の本
栗本薫の初めての本格長編SF 下巻
2020/07/03 00:21
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
1982年に刊行された、栗本薫の初めての本格長編SFの文庫版。文庫化にあたって上下2巻に分けられたので、上巻は前半部分になる。
前半のテンポ良く展開していくストーリーが、後半はやや観念的になっていく。それは、最後の方でスペースマン・ロイが息子リンに人間とはいかなる存在であり、そこからどう進化(?)していくのか、進化を目指すことそのものが人間存在であるかのように語るところに多くのページを費やしていることでわかると思う。
結局、メディア9は宇宙船でありながら、宇宙の話は出てこず、人間の存在ということを語ることに終始していたような話だった。そこがまた、本格SFの本格たるところであり、初期の栗本薫はこういうのを書いていたんだよなあと改めて思い出してしまった。