紙の本
猫にそんな事できっこないだろ!
2002/03/31 20:36
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投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココ・シリーズに触発されて、日本版の猫探偵物である本シリーズを試してみた。本書は中編集で、表題作だけ読んだが、もうたくさんだと思った。特に、ココ・シリーズと比べてしまうと、とてもじゃないが読めたものじゃない。
気に入らない点はいくつかある。まず、全体的にマンガチックだが、猫のホームズの優秀さを際立たせるために、飼い主をことさらドジな人間に描くという、あざとい演出が鼻につく。ココの飼い主クィラランが、猫なしでも充分主役を張れるキャラクターなのとは大違い。
筆致はマンガチックなのに、内容は意外と陰湿なのも、どうも好きになれない。まあ、日本的なのかもしれないが。
最も失望したのは、ホームズの能力が完全に猫離れしている事。ココの場合は「猫にできそうな、できなさそうな」という微妙なレベルなのに対し、ホームズの場合は「猫にそんな事できっこないだろ!」。特に、大勢の人間が出入りする錯綜とした状況を、ホームズがマッチ棒を動かして解説する場面には、ほとほと嫌になってしまった。
中編1つだけで評価するのはフェアでないかもしれないが、もうこれ以上読みたくない。
電子書籍
短編として
2021/02/09 01:56
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれがうまくまとめられてはいるんだけど……特別にこれを、と、イチオシは無かったなぁ。晴美が目撃した不倫だけど、何も運動会で……と思ったし。なんか片山お兄さんの出番がやや少なめだし……。ということで星は三つ
紙の本
警視庁の運動会
2023/07/28 07:06
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの短編集。この作風にも慣れて、思いっきり昭和的なところも非リアルな事件もそれなりに軽く楽しめます。実に軽々しく事件が起きちゃう辺りは笑うしかありません。
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はじめて読んだ、長編サスペンス。
犯人が早く知りたくて、ついつい寝る間も惜しんで読んでました。
もうすぐ主人公の刑事さんの年齢を越しそうな勢いw
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警視庁の運動会。いつものメンバーも含めて殺人犯も忘れるかのように楽しんでいる。そんな中で、片山晴美は捜査一課の吉田警部の妻と、吉田警部の部下との不倫を目撃してしまう。さらには、護送中の警察車両が事故を起こし、凶悪犯・山口が脱走。運動会に潜入したとの報せが入る。山口は、病気の妻を死なせたことで恨みがある吉田警部に復讐しようとしているのだ。中止の声もあったが運動会は進められ、ダルマ競走に入った。無事に終了したかに見えたが、ダルマの中から死体が発見される。その死体は、吉田警部の妻と不倫していた警官だった。
(短編集)
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三毛猫ホームズシリーズ短編集。どの作品もさらりと読めて楽しめました。女子に迫られる片山刑事可愛い。「バカンス」のラストがすっきりして好きです。
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リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココのCat Whoシリーズを読んでから
三毛猫ホームズシリーズを読んでいます。
本作品の主人公が片山晴美であることは、他の主人公が、
飼い猫の雌の三毛猫ホームズ
晴美を慕う刑事の石津
兄の片山義太郎
という構成から見ても分かる。
晴美の透明感のある性格は、
三姉妹ものの、次女
爽子ものの、爽子
幽霊ものの、夕子
などなど、赤川次郎の主流の作品の不動点であることは自明のことのように感じられる。
三毛猫ホームズは、晴美が操っているのか?
という疑問にたどり着けば、
魔女と使い魔としての猫という関係が見えてくるかもしれない。
リリアンブラウンが女性だから、主人公が男性になっているように、
赤川次郎が男性だから、主人公は女性だと気がつくと、
それまで見えてこなかったものが見えてくるかもしれない。
ps.
アガサクリスティを呼んでから、山村美紗を読んでいる。
アガサクリスティが中近東に傾倒した以上に、
山村美紗が京都に傾倒していることが分かれば、
それまで見えてこなかったものが見えてきているような気がしている。
海外の文学は、日本の文学を理解するための鍵であることが分かった。
どんな鍵も、回す方向を間違えれば、鍵穴を壊すことはできるだろう。
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今回は晴美とホームズにスポットライトが当たっていたと思う。義太郎の出る幕がなかったような。
(義太郎の字が間違ってるかも?)
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短編集。
これは一話が結構ボリュームあるものばかりでした。
ただ話としては、そんなに面白いものはなかったかな。
一方通行な感じでした。
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さくさくっと読めるので半身浴のお供にちょうどいいかも。今回も石津くんが愛らしい。ドラマだと腹黒っぽい性格ですが、原作だと非常に単純だし素直だし、一種のムードメーカーですね。晴美と微妙な距離を保持しているのがまた良いのです。そのうち結婚まで進展するのかな、この二人。お兄ちゃんが片付かないと無理か。
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三毛猫ホームズシリーズ7(=^ェ^=)名探偵の行くところ常に犯罪あり、今回は休暇中の事件をテーマにした短編集。『運動会』『スクープ』『バカンス』『温泉旅行』『殺人展覧会』収録(^O^)栗原警視の男前な一面が見られたり、今となってはお馴染みの下手くそな絵を描く趣味が初出している。ついでに、石津刑事が片山家でごはんを食べるくだりも始まっている。
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読書録「三毛猫ホームズの運動会」3
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P260より引用
“人間、ふと思い立って、普段は足も向けないような所へ行くと、
だいたいろくなことにならないものである。”
目次から抜粋引用
“三毛猫ホームズの運動会
三毛猫ホームズのスクープ
三毛猫ホームズのバカンス
三毛猫ホームズの温泉旅行
三毛猫ホームズの殺人展覧会”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、短編ミステリー小説集。人気シリーズ第7弾、
シリーズ初の短編集。
運動会でおなじみの「天国と地獄」が流れる中、人気の無い体
育館の裏手で男女が抱き合っていた。二人を見ていたのは…。
(三毛猫ホームズの運動会)
上記の引用は、ある刑事が仕事の後で警察署に戻る途中、本屋
に寄り道するシーンでの一文。いつもいつも同じように行動して
いては、人は退屈に耐えられないのかもしれませんね。
哲学者・カントは、出来るだけ同じように毎日を過ごすことを好
み、一生の殆どを同じ街の中で過ごしたそうです。歴史に名を残
すような人は、退屈に耐える力が大きいのかもしれないなと思い
ました。
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今日は警視庁の運動会。片山も晴美も、石津も三毛猫ホームズも今日ばかりはルンルン気分。だが、こともあろうに、脱獄囚がまぎれこみ運動会は大混乱。さあ、ホームズ、どうする!?
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え、ここからどうやって、この厚さ持っていくの?と思ったらまさかの短編集!
いやー短くてもいい!最高!栗原課長最高!(笑)
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安定の面白さ。
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素晴らしく晴れ上がった秋空の下、今日は警視庁の運動会。あの片山義太郎も晴美も、石津も三毛猫ホームズも今日ばかりはルンルン気分。姿態も、殺人も、凶悪犯のことも忘れて誰もが楽しむ予定だった。だが、こともあろうにそこへ、脱走版画紛れ込み運動会は大混乱。その上、警官と直属上司の妻との不倫関係も暴露されて…。さあ、ホームズ、この混乱をどうさばく!? 「三毛猫ホームズ」シリーズ初めての短編傑作集。