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新・遊びの博物誌 1 (朝日文庫)
新・遊びの博物誌(1)
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紙の本
古今東西の手作りの不思議が百花繚乱のワンダーランド
2002/04/12 02:48
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投稿者:tact - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中にはよくもまあ、これほど多くの面白いモノが創り出されていることか、と、感心することしきり。この本には遊び心で創られた古今東西の様々な作品が紹介されています。仕掛け絵本や影絵やルービック・キューブなど身近なものは序の口で、鏡によって形を変える歪み絵、四角い万華鏡が見せる不思議世界、ヘラのような形をした右方向にしか回らないコマ、大きいところでは建物に潜ませた隠し絵等々さまざまな分野で繰り広げられる知的な「遊び」が満ちています。
イギリスで発行された本で、メモやカーテンの切れ端のような実際の証拠物件が綴じ込まれた捜査ファイルそのものの推理本というのも紹介されています。これは邦訳版『マイアミ沖殺人事件』が出たそうですが、もう手に入らないんでしょうね。
1979年にやはりイギリスで出版されその後邦訳された、こちらは絵本ですが『仮面舞踏会』があります。作者がウサギの形をした高価なネックレスをイギリスのある場所に埋めて、この絵本に隠された謎を解きあかすとその場所がわかりネックレスを手に入れることができるという話題になった絵本です。ご存じの方も多いのでは。
この絵本は私も持っていて、謎も解けずその後も発見されたのかどうかも知らなかったのですが、この「新・遊びの博物誌1」に紹介と共にこの件のその後と謎の解き方が載せられていて長い間の胸のつかえがとれたような気分でした(でも難しすぎ!)。
なお、文庫本のこのシリーズは他にも「遊びの博物誌1」「遊びの博物誌2」「["新・遊びの博物誌2」があり全部で4冊、どれも多種多様でとても面白いですよ。もともとは1975年から81年までの朝日新聞の家庭欄に長い間連載していた記事をまとめたものだそうです。時間がどれほど経ってもこの驚きの世界は色褪せることがありません。