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にせユダヤ人と日本人 (朝日文庫)
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みんなの評価4.4
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評価内訳
2005/05/25 18:47
投稿元:
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【 見てみたい、満場一致のユダヤ人 】 一連の “イザヤ・ベンダサン” の著作のデタラメさを告発した本。 この本を読む前に、まず 『日本人とユダヤ人』 を読みましょう。面白さが倍増しますよ! なお、同書で有名になった 「ユダヤ社会では全員一致は無効」 という話は大ウソなんですが (^^;)、考えてみたら、これって美濃部元都知事の一人でも反対者がいたら実行しない、への皮肉なんですね (^^)。
2007/03/02 02:25
これだけ徹底した批判を受けてデタラメさが明らかになった「日本人とユダヤ人」が著者・山本七平と正体を現わして売られている不思議。「嘘も百回繰り返せば」の典型だろう。 それにしても、not〜at allとかso 〜thatといったごく基本的な英語構文がわからない翻訳が出てしまうというのもスゴい話(でもないか)。
2012/08/23 20:15
一刀両断。丸々一冊批評本。 イザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』のパチ加減をぶった切る。 どうりでね。 読んでて、あまりにも胡散臭さが滲み出過ぎて、こりゃおかしいと思っていたら、やはり。 これ程までに、徹底的に論破してくれて、気持ちが良い。
2013/06/21 02:38
日本論のベストセラーを完膚なきまでに一から百まで論破した本。ここまで『ぐうの音も出ない』までに論破したものには他に見た事がありません。
2015/03/27 01:25
著者は、旧約聖書学、古代イスラエル宗教史の専門家。本書は、山本七平が「イザヤ・ベンダサン」という筆名で刊行した『日本人とユダヤ人』(角川文庫、山本七平名義で再刊)の史実上の誤りや翻訳上の間違いを、事細かに指摘した本です。 著者がこれほど執拗な批判をおこなう背景には、やはり政治的な立場の相違があります。山本は、「安全と自由と水」はタダだと日本人が考えているが、「これらのすべては、自らの手で、高いコストをかけて、保存しなければならない、というのが、二千年の体験から割り出したユダヤ人の結論」だと主張し、左派の軍備不要論を批判しています。これに対して著者は、山本個人の保守的見解が、ユダヤ人やヨーロッパ人の常識という意匠をまとって提出されたことに激しく反発しています。 現在でも、日本の従来の慣行が「国際社会の常識」からかけ離れているという指摘がなされることは多いですが、そこで言われる「国際社会の常識」が恣意的に使われてはいないか、という反省は、あって然るべきなのでしょう。
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