「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
政財界、教育界に多大な影響を及ぼした巨人、安岡正篤。その深い学識に現代を生き抜くための智恵を学ぶ。
2000/12/15 14:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タッピング - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の安岡正篤氏は、一般には陽明学者とされています。しかし、安岡氏は単に陽明学という範囲にとどまらない広く深い知識を有し、吉田茂、岸信介、佐藤栄作といった政界のリーダーをはじめ、実業界、教育界などに多大な影響を及ぼしました。太平洋戦争での敗戦を経験し、人間を育てることの大切さを痛感した安岡氏は、教育に心血を注いだのです。
本書は、変化の激しい現代に生きる私たちが、どのような指針にしたがって生きるべきかを安岡氏が示唆されたものです。
例えば、安岡氏はよい師友を持つことがとても重要だと主張されています。毎日同じ人たちと同じ仕事をし、決まりきった生活をしているうちに、だんだん無内容、無感激の因習的マンネリズムに陥ってしまいます。自分は銀行員だからといって銀行のことだけ考えているのでは不十分なのです。一見自分の生活や仕事に関係ないことにでも興味を持ち、注意してこれに接する。こういったことが実は「心の眼」を開くために重要なのです。
さらに本書の興味深いところは、ただよい師友を持て、というだけでなく、著者の深い学識から具体的に交友において心すべきことも指摘してある点です。例えば、「感情を害しやすい性格の人々には春がない」。
他にも幅広いテーマに渡り、現代社会の指針となる事柄が紹介されています。健康によい食事のしかたや睡眠、また生活における精神集中の重要さなど、身近なことも取り上げられていて実に参考になります。
科学技術が発展し、物質的には恵まれている今の日本ですが、大きな問題が山積しています。今こそ安岡氏の著書を通して私たちがどう生きるべきかを考えることが重要ではないでしょうか。