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紙の本
原始人 (文春文庫)
著者 筒井 康隆 (著)
“獣欲”から女を犯し“食欲”から人の食物を奪って殺す。人間の先祖原始人の日常を衝撃的に描く。「怒るな」「他者と饒舌・読者罵倒」「屋根」「諸家寸話」他七篇収録。(鈴木俊平)...
原始人 (文春文庫)
原始人
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商品説明
“獣欲”から女を犯し“食欲”から人の食物を奪って殺す。人間の先祖原始人の日常を衝撃的に描く。「怒るな」「他者と饒舌・読者罵倒」「屋根」「諸家寸話」他七篇収録。(鈴木俊平)【商品解説】
収録作品一覧
原始人 | 7-24 | |
---|---|---|
アノミー都市 | 25-44 | |
家具 | 45-60 |
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紙の本
ナマの無意識状態の活写
2002/06/23 22:45
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:へてる - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見筒井さん特有のスラップスティックに読めますが、最後になって仕掛けがわかります。それ以来彼の意識はずっと途絶えたままである。そこにこの小説の秘密があります。原始人という本能、現代風に言えば無意識の塊がまさに食う寝る犯すの生活を送るのですが、その中にも幼い愛情が芽生えていたり性欲のねじれがあったりイドの世界を忠実に描いています。意識のない無意識の状態、ロウ無意識ですね。そしてその無意識が途絶えることにより原始人の状態は永久にとざされ、現代人の無意識さえ意識に侵食されている状態にもどらざるを得ないのです。一種のユートピアをブラックユーモアに包んだ小説です。