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紙の本
大きな字で見やすい詩集です!
2002/07/30 10:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の構成は、序詩を含めて27の詩から成り立っています。
タイトルにもなっている「祝婚歌」には、川崎洋、田村隆一、吉野弘
の三氏による同じ題名の詩があります。
「祝婚歌」というタイトルにふさわしい夫婦愛、婚姻などをテーマにした
詩集ですが、とくに印象に残ったのは、まず谷川俊太郎作「序詩」で
花々、人々、星々にかこまれて「私はいる あなたのかたわらに いつまでも
あなたはいる 私のかたわらに」という夫婦というものはいつまでもどこでも
一緒にそばにいるという一体感をシンプルな言葉でよく表現していると思った。
また吉野弘作「祝婚歌」は「二人が睦まじくいるためには愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい」というようにやや逆接的な言い回しであるが、それは
お互いが謙虚であったほうがいいということであろう。
そして「健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと胸が
熱くなる そしてなぜ胸が熱くなるのか 黙っていても 二人にはわかるので
あってほしい」と価値観を共有するのが夫婦だと言っているように思う。
この詩は結婚式でよく使われるらしいが、理想の夫婦像を表していると思う。