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北斎の罪 (講談社文庫)
北斎の罪
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収録作品一覧
鬼ヵ洞 | 9-48 | |
---|---|---|
盗作の裏側 | 49-84 | |
北斎の罪 | 85-130 |
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紙の本
開いてびっくり!SFありホラーありの短編集。でも一番好きなのはやはり骨董美術関連。
2011/09/07 11:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『北斎の罪』というタイトルから
塔馬双太郎や津田が主役のシリーズかと思いきや、
SFありホラーありの短編集。
塔馬も登場してはいるのだけれど。
文章が安定しているからSFもホラーも
それなりに面白い(構成もよい)のだけれど、
わたしが読みたいのは塔馬などが活躍する
骨董美術業界における
狐と狸の化かし合いと
それに類似するかけひき。
(と、そこから派生する殺人事件)
というわけで、総体的には
期待値よりも下回ってしまったのだけれど、
表題作がとてつもなく面白かった。
国立大学のある研究室に持ち込まれた『北斎漫画』の画稿。
その真偽を求めて、橋本教授はあれこれ思考を巡らせる。
―――これは本物ではないだろうか…。
しかしキリスト教美術が専門の橋本は、
友人の美術雑誌編集者を介して、
その筋の専門家である塔馬双太郎と接触する…。
この後の塔馬の言動が実に鮮やか。
すかっときっぱりすっきり件の画稿の真偽を鑑定してしまう。
そして彼は、北斎が犯した最大の罪を指摘する。
うーん。
こういうの(ばかり)、読みたい(笑)。
でもこの表題作を読めただけで
本書のモトは取れたかも。
上記の美術雑誌編集者が主役となる
『盗作の裏側』もなかなか面白かったし、
塔馬がまたまた活躍する『百物語の殺人』も良かったし。
『北斎の罪』収録作品
・鬼ヵ洞
・盗作の裏側
・北斎の罪
・百物語の殺人
・鏡台
・鬼追者
・竜の伝承