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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1994/03/04
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/312p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-185627-8
文庫

紙の本

今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

著者 中島 らも (著)

【吉川英治文学新人賞(第13回)】【日本冒険小説協会大賞特別大賞(第10回)】【「TRC MARC」の商品解説】 【商品解説】

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今夜、すべてのバーで (講談社文庫)

税込 704 6pt

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みんなのレビュー289件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

タイトル通り。

2001/03/18 16:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がくし - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ちょっと思い付かないような洒落た書名。気になって、思わず手に取ってしまいますよね。

 が、その内容といえば、アル中の行状記なのです…。
 中年です。男です。汚いです。限りなく作者の実体験によるらしく、リアルなんです。洒落っ気も気取りもありません。

 嫌ですか? しかしこれが読めるんですよ。その過酷さにも引き付けられますし、何よりユーモアがあるんです。そのため実際、悲惨であろうし、苦痛であろうことなんですが、オブラートに包まれています。読了後、深酒はいけないよ、と堅苦しい説教めいたことを受ける本ではちっともないです。コメディなんです。

 それと妙に読後の余韻が美しいです。作者のタイトルセンスがラストのバーのシーンにあたってついに(笑)発揮されます。決してそこに格好良いビジュアルはないはずなのですが、本当きれいな終わり方をします。不思議です…。

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紙の本

酒のみの心に染みる物語

2001/11/24 16:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アル中の入院日記と書いてしまうと実もふたもないが、本作は、愛してくれる女性も仕事もあるのに、酒に浸らなくてはならなくたってしまった中年男性の物語である。
 酒がすきなひとであれば、うなづくフレーズが満載で、ストーリ的には、酒を止めないと大変なことになるという話なのであるが、また飲みたい気持ちにさせられてしまう不思議な作品である。

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紙の本

入院のお供に!

2001/08/27 21:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 酒・タバコとも全く受け付けない体質なのにアル中の話を読んでしまった。他人事なので大笑いだったが、読み出したのが入院初日。入院という点では他人事ではない。話にあったトイレにある尿をためる容器で真似して排尿量ナンバーワンを競ってみたりした。そして手術前夜。もしも医療ミスで死んだら先が読めない! とこっそり徹夜で読んでしまい、おかげで麻酔が良く効きあまり痛い思いをせずにすんだ。アル中以外で入院した時にはお奨めの1冊だ(でも手術前夜はちゃんと寝ましょう)。

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紙の本

傑作

2019/06/09 20:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロゼワイン - この投稿者のレビュー一覧を見る

胸にしみる。一つ一つの言葉が生き生きしている。
素晴らしい作品だ。
主人公がアルコール依存症で入院し、三婆はじめ面白い人々との関り。
読んでいて切なくなる、粋で優しい主人公。らもさんの姿を重ねてみてしまう。
最後のページまで、大切に何回も読みたくなる、素敵な本だ。

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電子書籍

破滅

2019/11/13 13:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリイズミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公の心情がスッと心の中に入っていく小説。

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紙の本

人間、この愚かで愛すべき生き物

2010/07/30 02:26

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yjisan - この投稿者のレビュー一覧を見る

18歳の時から毎日ウィスキー1本分の酒を飲み続け、35歳でついに入院するハメになったアル中患者、小島容。病院には、何を考えているのか良く分からない西浦老人、難病で芝居好きの綾瀬少年、怒りっぽい吉田老人、重度のアルコール依存症で肝臓を患っている元河豚の板前の福来益三(その名前は「ふぐ」と肝生検で腹を「ふくらますぞ」から来ている。肝に毒を持つ河豚を捌いていた福来が肝臓を病むという洒落でもある)、噂好きの「三婆」など、個性豊かな患者たちがいた。担当医の赤河は口が悪く、これまた一癖も二癖もある感じだ。
果たして小島はアルコール依存症から立ち直り、楽しい狂気が支配する“異空間”から“現実”へと復帰できるのか・・・?

破滅型作家・中島らも自身の闘病体験に基づく小説なだけに、「アル中患者の見る幻覚ってどんな感じなんだろう?」なんてのを期待してしまうが、そういう興味本位の読者に対しては、膨大なデータに基づきブラックユーモアを交えつつ冷徹にアル中の恐怖を伝える怖い作品である。

話の筋そのものは割とありがちで、ラストなどは読んでいるこちらの方が気恥ずかしくなるほど“キメすぎ”なのだが、作者自身をモデルとした主人公小島の醒めた視線が秀逸である。
アル中だから自暴自棄になるのか、自暴自棄だからアル中になるのか、たぶん両方なんだろうが、生への執着のない小島の達観とした態度(小島に言わせれば「解脱」ではなく単なる「衰弱」)にはある種の感慨を覚える。
周囲の個性的な人物たちへの鋭い観察眼、社会への厳しい批評、そして深い自己省察。死と隣り合わせなのにどこか明るい奇妙な病院の中で、小島の思考は螺旋を描きつつも〈人は何のために生きるのか〉という哲学的命題へと迫っていく。


自身の転落の人生を他人事のように冷静に眺め、進行するアル中をも笑いのタネにする小島は、要するに斜に構えた人間で、ベタベタした人間付き合いを嫌う。ありとあらゆる資料を駆使して、人間心理を“科学的”に分析しようと試みるところに、その性格が良く表れている。“浪花節”はダサい、もっとクールに、スマートに生き/逝きたいのだ。一見するとその孤高と客観性は強さだが、その実、彼の弱さである。

だから、不器用で繊細ゆえにニヒルを装って“現実”から距離を取ってきた小島が徐々に“人情”に流されていくのは人間的な成長に他ならない。そこに清冽な感動があり、その終着点として“できすぎ”のラストがある。こうした構成は、ウエットな話をストレートに展開するのが照れ臭いから、ユーモアとニヒリズムで照れ隠しをする作者の気性を反映している。大真面目にふざける道化精神は、太宰ら無頼派作家の系譜を引くものと言えよう。



「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、『飲まない』ことによって与えられなければならない。それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。飲むことと飲まないことは、抽象と具象との闘いになるのだ」

こんなひねくれた迂遠な言い方しかできない、鼻持ちならない理屈屋が、たまらなく愛おしい。

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紙の本

アル中の先に待ち受けているのは紙おむつだろう。

2010/05/22 13:45

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

今夜、すべてのバーで 中島らも 講談社文庫

 アルコール依存症のお話です。作者はすでに亡くなっています。この本の主人公小島容さんが作者自身なのでしょう。作者が、アル中で亡くなったのかどうかは知りません。
 病院の大部屋には、作者の身代わりである小島さんと西浦恭三郎さん(94歳)、綾瀬保くん(17歳)、吉田垂水さん(高齢者)、福来益三さん(アル中、高齢者)が入院しています。そして、主治医が赤河医師で、彼もまた酒癖が悪い。
 小説を読み進めながら、すでにここにこれがあったのかと少し失意に陥りました。この場所で、この設定で、この素材の入院生活を小説にできないだろうかと発想したことがあります。(わたしは、発想はしますが、小説は書けません。)わたしはもう30年ぐらい前、20代の頃、肝臓を痛めて3か月ほど入院生活を送ったことがあります。この小説に出てくる肝生検という検査を受けたこともあります。体がだるくて背中に1トンぐらいの岩がのっかっているようでした。100m歩いただけでも息も絶え絶えでした。
 自分小説だなと思いながら読み進めました。内容は暗いけれど、文章表現は魅力的です。作者は、アル中であると同時に文章筆記の中毒でもあります。体を壊したのは自業自得ともいえます。作中の三婆の記事は面白い。主人公はめんどくさいので、3人のおばあさんに松竹梅と名付けます。松が副田ちか子さん、竹が井口なおさん、梅が馬渕咲子さんです。エルビス・プレスリーの薬物中毒以降の記述は、読みながら酔っ払いにしつこくからまれているようでした。
 登場人物たちの動きは入院中であることから小さい。214ページにある西浦じいさん94歳の猪にまつわるお話は深い。彼は人生の達人です。主人公の小島さんと赤河医師、それから綾瀬くん17歳とのやりとりは作者の自問自答です。入院中の記述で不足しているのは、「孤独感」です。この小説の場合、対立はあるものの周囲のみなさんたちは心が暖かい。実生活の場合は、入院が長期化すると解雇と一緒に離婚が来て、そこに短命がかぶさって、紙おむつのの寝たきり生活が待ち受けているのです。
 作中の小島さんはダメ人間です。彼の行為は勝手で、死ぬしかないと思わせてくれます。最後近くにあるケース記録はないほうがよかった。そして、ラストは意外な終わり方をしました。

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紙の本

爽快アルコール中毒

2002/06/30 22:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある男性がアルコール中毒になり、倒れて入院生活を送る物語。アル中の治療ってことで、もちろん大変なことはわかるのだが、それでも他のアル中関連の話に比べて悲惨さがないので、意外にすんなり物語りにのめりこんでしまう。
 主人公がさっぱりしていて、被害者意識をむき出しにしないことや、治療をたのしんでしまったりするところがそうさせているのだと思う。
 同室の人の話のなかなか面白いが、担当医師である赤河とのやりとりは最高に面白いと思う。男性ならではの会話というものを感じるのは私だけであろうか。こういった会話ができるのがうらやましく思った。
 それから、アクセントとしてとてもよく効いているとおもったのは、さやかの存在だ。最後に「きみがおれのアルコールだ」っていう台詞にはおもわず笑ってしまい、さやかと一緒に主人公の足を蹴りたい気分だった。そして最後の「今夜、紫煙けむるすべてのバーで。」というくだり。とても気に入っている。
 こういった重い題材の物語なのに、最後まで爽快な気分で読ませてもらった。そういった意味でものすごい作品だと思う。

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紙の本

吠える犬

2003/11/08 15:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川内イオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

弱い犬はよく吠える、というが、それは事実である。

犬が吠えるのは、その吠え声で相手に「咬んじゃうよ」
という警告と威嚇を与えるためだが、よく考えれば、その裏にある
「俺怖そうでしょ、だからあんまりこっちにこないで、いやいや」
という弱気な一面を覗くことができる。
逆に言えば、あまり吠えない犬は自信があるのだろう。
強い犬は、大声をあげて虚勢を張る必要がない。
ちなみに闘犬も吠えない。

そして、これは人間にも当てはまる。

『今夜すべてのバーで』は、アルコール中毒の中年男の入院記である。
主人公の男は“方法”として酒を飲む。“目的”は酩酊すること、だ。
命にかかわる問題になる一歩手前で入院した中年男。
男は世の中を冷めた目で、いや何かを諦めてしまったような目で、
起こることの全てをひとごとのように眺めている。
そんな男の干乾びた心に幾許かの潤いをもたらすのは同室の少年、
そんな男の暗い眼差しに絶望というさらなる闇を覗かせるのが同室の老人。

男は、酒で固まりかけた肝臓がゆっくりほぐされるように、
失いかけていた人間としての感情を、ほんの少し取り戻す。

弱い犬はよく吠える、というのは人間にも当てはまるといった。
勘違いしないで欲しいが、ここでいう「弱い」は、刺激に弱い、
言い換えれば触れば痛いほど感覚が鋭い、ということである。
吠え続けて生きることに疲れた人間は、吠えることをやめる。
知恵を使って、吠えずに暮らせる道を選ぶ。
その答えのひとつが、「酩酊」である。
酒で濁った目、鈍った感覚で世界にフィルターをかけるのだ。

それにしても読後がなぜか爽やかだ。
描かれる情景が澄んだ透明に見える。
主人公の酒が抜けて、目の濁りが薄まってゆくからだろうか。
それとも、この透明感は清酒のそれだろうか。

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紙の本

お、おあいそっ(汗)!

2001/05/24 04:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:三段跳びウサギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 酒は薬じゃないらしいです(爆)。
 飲み過ぎは時に死に至ります。かといって「もうオイラにそんな心配してくれる人いねェしなぁ。」なんて言う人も少なくないはずです。そんなあなたっ! これをぜひ読むべきです。処方箋にはならなくとも、読んでる間はきっと飲まずにすむでしょうから(笑)。

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紙の本

ストイックな語りの裏の業深さ

2001/05/05 07:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る

 らも氏の、多分ほとんどが実体験に基づいたアル中男の物語。

 書かれている内容自体は、『さかだち日記』等のエッセイでも明らかにされたエピソードだが、小説では極めてストイックな語り口に徹している。「アル中」という症状について登場人物は様々な意見を繰り広げるが、否定も肯定も併せ呑む形で物語は淡々と進む。

 主人公は最後に一応退院するが、それが「アル中からの生還」という明朗な結論を導き出している訳でもない。またいつどんな形で崩れ落ちるか分らない、そんな自意識の危うさの予感を多分に秘めたまま、とりあえず今夜は…という終わり方。そこに、らも氏の抱える業の深さを見る。

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紙の本

ちょっとヘンな小説

2001/02/01 22:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、アル中の主人公が入院するところから始まる。
 そしてその入院生活の中で展開される、一風変わった話になっている。まず、主人公がヘンだ。アル中で死にかけているにもかかわらず、なぜか冷静なのだ。そしてその主人公の周りを取り巻く人々も、どこか普通じゃない雰囲気を持っている。
 さらに作中ではアル中の歴史(?)のようなものまで語られているのだ。かなり変わった話だが、おもしろいことは確かだ。

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紙の本

知ってそうで、誰も知らない

2000/12/10 00:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:oba - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アル中という、誰でも知ってそうで実はその恐ろしさをよく知らない事物を通じて、人間の弱さ、はかなさを見事に表現している。(酒がドラッグで危険なものだなんて、誰が自覚している?)

 作者自身がアル中になったこともあり、描写が非常にリアルであること、わき役が愛すべき、個性的である点により、ページに引き込む力が倍増されている。
 
 「中島らも?あのおもろいおっさんね。」などという人は必読。アル中もそうだが、中島らもも知ってそうであまり知られていないのである。 

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紙の本

きれいな小説

2016/03/28 21:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

アルコール依存になっている人が主人公のお話。読み始めはなんだなあ、この人はお酒に人に依存して!!と思ったのですが、気が付くと小説に中に引きこまれてしまっていました。とても透明感のある物語になっています。

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紙の本

もしこういうアル中がそばにいたら。

2001/01/31 17:11

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中島らもがアル中だったのは知られた話だ。だからこの本もかなりリアルである。おしっこの色のことまで書いてある。主人公はほとんどらもさん自身であろうと思っているが、彼は全然いい患者じゃない。おしっこの色の濃いのを気にして水で薄めたり、病院を抜け出して飲みに行ったり。
 でも読んでていやじゃないのは、彼が自分がアル中になったのを誰のせいにもしてないところだ。自分の弱さを認め、馬鹿さを認め、しかし卑屈でもない。どこか冷静でしかもユーモラスだ。涙ながらに立ち直りましたと語るお涙ちょうだいものではない。だから読んでて楽しかった。 
 もしこういうアル中がそばにいたら、本気で心配しつつも、一緒にお酒を飲みたくなるかも。

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