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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1994.7
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:20cm/206p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-20235-7
紙の本
エクリール 書くことの彼方へ
デュラスが問いかけるのは常に、とりあげた主題の向こう側である。たとえば「書く」における一匹のハエの死の向こう…。作家の孤独、狂気、そして書くという未知の行為、死者たちへの...
エクリール 書くことの彼方へ
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商品説明
デュラスが問いかけるのは常に、とりあげた主題の向こう側である。たとえば「書く」における一匹のハエの死の向こう…。作家の孤独、狂気、そして書くという未知の行為、死者たちへの思いを素直に語った異色の最新作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
マルグリット・デュラス
- 略歴
- 〈デュラス〉1914年仏領インドシナ生まれ。32年フランス帰国。作家、映画監督。84年「愛人」でゴングール賞受賞。他に「太平洋の防波堤」「苦悩」「夏の雨」等多数。
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紙の本
読むことの始源へ
2002/04/28 22:34
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投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
訳者解説で紹介されている映画「愛人」の監督アノーとのやりとりの中でのデュラスの発言「あんたは、なんにもわかっちゃいない。映画というのは、言葉なんですよ!」や別の場での発言「ひとつの単語は千のイメージを含んでいる」を先に読んで、書くことにともなう孤独や生命発生以前の原始性、蝿の死の時間の正確な記述や20歳で死んだイギリス人パイロットや閉鎖されたルノー国営工場の全工員名簿をめぐる「語り物」ならぬ「書き物」にひととき浸ったあと、言葉のもたらすイメージがいかに視覚的イメージによって毒され貧困化されているかを改めて思い知り、書かれた物が本来もっているはずの始源的性格、根源性に改めて気付かされ、「読むことの始源へ」についての思いをめぐらせた。