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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1995.1
- 出版社: 青土社
- サイズ:20cm/427p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7917-5354-2
紙の本
ダーウィンの世紀末
著者 富山 太佳夫 (著)
ダーウィンの進化論は衝撃的だった。弱者・障害者排除の格好の理論と見た優生学者・社会運動家・政治家。絶対に容認できぬ神学者・宗教家。生物学上の一発見が、世界観・人間観をめぐ...
ダーウィンの世紀末
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商品説明
ダーウィンの進化論は衝撃的だった。弱者・障害者排除の格好の理論と見た優生学者・社会運動家・政治家。絶対に容認できぬ神学者・宗教家。生物学上の一発見が、世界観・人間観をめぐる対立へと変貌する諸相を今日的課題として捉えた文化論。【「TRC MARC」の商品解説】
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ニューヒストリシズム入門にどうぞ
2004/01/14 11:50
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投稿者:jyorimotofu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は同著者の『シャーロック・ホームズの世紀末』と対の一冊といえる。ただしその内容は、ピクチャレスク、優生学、ジェンダー、ジェイムソン『政治的無意識』など、ニューヒストリシズム理論の読解とその実践といった趣で、前掲書に比してより論文集といった性格が強い。
本書では特に、社会進化論と優生学に関する論考と、ジェイムソン読解が優れている。構築主義、歴史修正主義論争などを経て、今では常識となりつつあるニューヒストリシズムも、未だ日本では紹介が立ち遅れているといわざるを得ない。何せHayden White“Metahistory”の訳すら出版されていないのだから(確か、この訳は富山氏が請け負っていたはずだが…)。そういった状況下で、本書は数少ないニューヒストリシズム入門の訳を果たす一冊となるだろう。
ただしイギリス「文学」に関心がないと、実践の各論は少々きついかもしれない。とはいえ、鋭利な思考、平明な文体が十分に理解への筋道を与えてくれるだろう。すでに10年近く前の本ではあるが、今でも一読に値すると思われる。