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紙の本
終りし道の標べに 真善美社版 (講談社文芸文庫)
著者 安部 公房 (著)
幻の処女作。ここに新しいリアリティーがあった。異民族の中で培った確固とした他者。埴谷雄高は何かの予感を禁じ得ず雑誌「個性」に持ち込んだ。青年公房の生身の思索は17年後書き...
終りし道の標べに 真善美社版 (講談社文芸文庫)
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商品説明
幻の処女作。ここに新しいリアリティーがあった。異民族の中で培った確固とした他者。埴谷雄高は何かの予感を禁じ得ず雑誌「個性」に持ち込んだ。青年公房の生身の思索は17年後書き換えられ、もはや読むことはできなくなった処女作。読者の期待に応え甦った処女長篇小説真善美出版。【商品解説】
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故郷喪失者の希望とは
2001/09/20 17:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
故郷を持たない世界主義者としての安部公房。「私」のノートに綴られる故郷への猜疑心=国家ヘの猜疑心でもある。戦争を通してその欺瞞を見据えた眼が描き出す絶望的な世界が、いつ読んでも逆説的な希望として感じられる。こういう小説は“平和な”現代人には書けまい。
改訂版と読み比べると作者の精神の軌跡がわかってまた面白い。