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紙の本
結局、主人公は幸せなのかも
2019/04/11 23:27
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オネッティはウルグアイの生まれで、後に軍事政権下の祖国を嫌いスペインに亡命している。ガルシア・マルケス、カルペンティエル、コルタサル、カサレス、ボルヘスと読んできた中南米作家の作品、次がこの人だ。確かに主人公ブラウセンの実生活は、妻の乳がん手術、その妻との不仲、勤め先の広告会社からの解雇と悲惨な運命ともいえるだが、空想の世界、彼が作りあげたサンタ・マリアという架空の港町での彼は生き生きとしている。陰湿な医師ディアス・グレイ、モルヒネの売人夫婦ラゴス、ジゴロのイギリス人オスカーとの虚構の中での彼は楽しそうで、暗い実生活などまるで関係ない。この世界にとどまる限り彼は幸せなのだ