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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1995.3
  • 出版社: 筑摩書房
  • サイズ:20cm/408p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-10127-6

紙の本

新・ちくま文学の森 7 愛と憎しみ

著者 鶴見 俊輔 (ほか編)

新・ちくま文学の森 7 愛と憎しみ

税込 1,923 17pt

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紙の本
セット商品

新・ちくま文学の森 16巻セット

  • 税込価格:30,765279pt
  • 発送可能日:購入できません

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収録作品一覧

くらげ小母さんと象 リンゲルナッツ 著 6-8
父、母、妻、子 菊池寛 著 9-30
芥川竜之介 著 31-52

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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.0

評価内訳

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紙の本

愛情が強ければ強いほど。

2002/07/04 14:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「愛と憎しみ」──ベタな言葉だが、決して滅びない言葉であると思う。対象への愛情が強ければ強いほど、それが報われぬ場合、対象への憎悪がつのるのだろうか。
 本書収録作品では、インドの作家、クリシャン・チャンダルの「ピレートゥー」が優れていた。一見幸福そうに見える恋人同士。だが、嬉しげに微笑む娘の心底はどうなのか……。作中の台詞「女を嫁入り行列の駕籠に乗せ、寝台に寝かせ、そして四人の子供を産ませたら彼女の心の望みが奪えると思っている者は、女というものをまったく知らないのだ。女は決して忘れない!」──この言葉を、女である私は忘れないと思う。導入部を裏切る結末も効果的で、完璧な仕上がりである。
 そしてラードナーの「愛の巣」も、愛情溢れる家族という虚飾を剥ぎ、現実を描いている。妖女を描いた円地文子の「耳瓔珞」、愛する男を妹に譲って無理解な男と結婚し、文学も諦めさせられ、自己犠牲に生きる姉の、愛と心にきざした哀しみ、憎しみを描いて、寂しさが全面を支配している、芥川龍之介の「秋」、美少年兄弟の愛憎を第三者の女の視点から描く、岡本かの子の「過去世」など、収録作品は一級品ぞろい。レベルの高いアンソロジーに仕上がっているのは、流石この出版社と言うべきだろう。

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2014/10/13 19:07

投稿元:ブクログ

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