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商品説明
宇宙に考えを及ぼし始めると、誰でも何かしら存在論的な疑問を抱かずにはいられない。宇宙は何故存在するのか。私はなぜここに存在するのか…。宇宙、宗教、科学、文明、人類の未来について、立花隆が7人の識者と語る。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
日本人宇宙飛行士は、宇宙で何を見たか | 毛利衛 対談 | 27-94 |
---|---|---|
無重力の世界 | 向井千秋 対談 | 95-140 |
OLから宇宙飛行士へ | 菊地涼子 対談 | 141-180 |
著者紹介
立花 隆
- 略歴
- 〈立花隆〉1940年長崎県生まれ。出版社退社後東京大学哲学科に再入学、在学中より評論活動を展開。主著に「田中角栄研究」「宇宙からの帰還」「脳死」などがあり、活動分野は多岐にわたる。
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紙の本
勇気づけられる本
2005/02/01 21:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きらきら星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
立花隆氏の毛利衛さん、向井千秋さんなどの日本人宇宙飛行士や司馬遼太郎などへ宇宙をテーマとしたインタビュー。
宇宙飛行士も細かく言うと搭乗科学技術者や搭乗技術飛行士などに分けられる。元宇宙少年で核融合の研究者だった毛利さんが宇宙では材料科学を、心臓外科医だった向井さんは医学、生命科学分野を宇宙で担当した。これを読んで毎日なにかに努力を積み重ねていればいずれ生かすチャンスがめぐってくるような気がした。いろんなブラックホール理論が議論の的となっている。だが毛利さんによるとハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げにより現実にブラックホールを観測できそうらしい。
特筆すべきは、立花氏が入念な下調べにより彼らと興味深いエッセンシャルなやり取りをしていることだ。例えば向井さんに「チャレンジャーやアポロ1号の事故をきいて飛行に不安はないですか?」と聞いた。彼女は「わたしたちは今現実に起きていることなのか、それとも訓練なのか、わからないくらい訓練する。自分が今何ができるのか必死に作業を始めるのでプロとして怖いと感じなくなる。何か新しいことをしようとすると必ずリスクがついてくるから」と答えた。これを聞いて日常レベルではあるが不測の事態に見舞われ動揺していたわたしは向井さんのようにもっとてきぱき対応できるようになろうと勇気づけられた。宇宙で頑張ってる女性もいるのに地表で動揺してるなんて恥ずかしい!
普段あまり触れることのない宇宙についての興味や知識が深まるだけでなく勇気をもらう本。
紙の本
宇宙に対する熱意が伝わる本
2001/12/07 07:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
毛利衛、向井千秋はスペース・シャトルに乗り込んで宇宙体験した人たちで、菊池涼子はソ連の宇宙飛行士の候補者になった人であるが、この3人との対話は凡庸で期待外れであった。ただ、毛利衛が各地で講演するときのエピソードに興味をひかれた。なんでも、アメリカのフロンティア思想でもって宇宙開発を語るのが日本では受けが悪いそうだ。まさに島国ニッポンという感じ。
面白かったのが、アーサー・C・クラークとの対話である。アーサー・C・クラークは『2001年宇宙の旅』に代表されるSF作家であり、科学者でもある。ワープやら宇宙エレベーターやら特殊な材料やらSFファン好みの技術的な面について色々語っていて面白い。
それと、司馬遼太郎との対話も面白かった。宇宙飛行士の受けた精神的インパクトと空海の受けた精神的インパクトを対比して語ったもので、歴史上の宗教者についての本を読んでみたくなるほど、興味深いものであった。
本書は全体的に著者の熱意が伝わってくるような内容で、とりあえず著者の講演記録とエッセイ、さらにアーサー・C・クラーク、司馬遼太郎との対話部分は押さえておいて損はないと思う。