紙の本
東南アジアを身近に感じる
2022/06/16 18:32
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまでも通ずるダイナミックな東南アジア入門。これを読めば、アジアの面白さがわかる。
紙の本
東南アジア入門書
2002/05/17 13:01
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投稿者:鷺沢瑞穂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私のアジアに関する入門書である。
小学生の頃に手に入れて読んだのだが、わかりやすい文体と、文化(食物が多い)と地理学を絡めたエッセイ風で、岩波特有の硬さが少ない。
特にインドネシアについて語るところや、作者が現地で日本食を作り、好評で更に催促されるところは少し笑ってしまう、など写真入りで面白い。
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アジアは一体感という観点からすると難しい。中国、インド、東南アジア、北東アジアで文化が全然違う。
日本は農業の文化がメインだが、アジアは海。マングローブ、エビなど漁業、海との関係がきっても切り離せない。(日本もそうだと思うが)
ジャカルタ、マニラ、クアラルンプールなど今日の首都は植民地主義が利益を上げた土地の中心。
逆に言うと、民衆が植民地主義によって、もっとも苦しめられた土地の中心。
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[ 内容 ]
バナナやエビを通じて、アジアと日本の関係を考える―。
この画期的な方法を著者はどのようにして生み出したのか。
ベトナム戦争から始まったアジアとの30年以上に及ぶつきあいの軌跡をたどりつつ、「歩く・みる・きく」を実践しながら東南アジア各地を旅し学んだ日々を語る。
急逝した著者の遺稿に描かれた、ダイナミックな東南アジア入門。
[ 目次 ]
1 フィリピンへ
2 マラッカ海峡にて
3 バナナとマングローブ
4 モノから考える
5 海の側からみる
6 アジアを歩く
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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考えることの深掘り、軸のつくり方
○一点から深く追求する(どこに視点を置くかが重要。拡がりそうな共通項を見つける)
○「地理学」と「感情移入」、その方法としてのモノ(バナナ、エビ)
○時差観察法(何年かかけて、旅人として、その国の変化(時差)を見る)
→締切を設けず、内心からの要求に溺れていて成立
○フィールドワークの方法
1 歩きながら考える
2 日記をつける(その晩、精密に)
3 読書ノート(抜き書きはテーマ別に整理。テーマは自分の関心に合わせてふくらむ)
○知的生産
1 自分一人で行う事実の究明
2 問題に関心を抱き、事実解明の能力を持つような弟子を訓練すること(教育)
3 知的作業の結果わかったことを、知的生産をその日その日の直接の仕事としていない人々に知らせていく(啓発)
・その方法、考えは美しいか
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(1996.06.01読了)(1995.11.22購入)
私の方法
(「BOOK」データベースより)amazon
バナナやエビを通じて、アジアと日本の関係を考える―。この画期的な方法を著者はどのようにして生み出したのか。ベトナム戦争から始まったアジアとの三〇年以上に及ぶつきあいの軌跡をたどりつつ、「歩く・みる・きく」を実践しながら東南アジア各地を旅し学んだ日々を語る。急逝した著者の遺稿に描かれた、ダイナミックな東南アジア入門。
☆関連図書(既読)
「バナナと日本人」鶴見良行著、岩波新書、1982.08.20
「アジアはなぜ貧しいのか」鶴見良行著、朝日新聞社、1982.08.20
「海道の社会史」鶴見良行著、朝日新聞社、1987.05.20
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バナナやナマコ、エビを通して東南アジアと日本の関係性について書かれた本。
著者が実際に、歩いて、見て、聞いてきた内容であり、新たな視点でその関係性が描写されている。
日本人として日本を考える際、日本人を支えている東南アジアという場所がどんなところなのか、日本の高度経済成長をいかに支えたのかが描かれている。
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東南アジアをこれ1冊で知ることができる本、ではなくて、著者の鶴見さんが東南アジアを知るために行った方法について書かれた本です。
安宿に泊まり、歩いて東南アジアを知っていった様子が記されています。
非常に誠実な真面目なお方だと思った。こんなに素晴らしい研究者がおられたんだなあ。
ちなみに鶴見良行さんは、あの鶴見俊輔さんのいとこだそうです。鶴見和子さんともいとこ同士。
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なくなってしまったのが本当に惜しい人。
研究は楽しくなくてはいけないというのは
大事なことだと思います。
面白くないそれなんかいやいややっていたら
いけないと思うの。
そして、どうしてこういうことを「していない」という
していない部分を探求することに
とってもたけている人です。
そういったことを不思議に思わない人は
とっても多いのですが
著者はそれを調べるのをライフワークにしていました。
海産物に関してのナマコや
えびに関してのこと。
特にえびに関しては
著者はその産地のは食べないと言っていました。
これにはきちんとした理由があったのです。
もし、生きていたらSNSを見て
嘆いていたのかしら…
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鶴見良行氏が行っていたフィールドワークの手法を知るために一読。ノートの使い方、カードの取り方など参考になった。
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5章までは著者の活動歴や方法論が中心だが、6章にはエビやマングローブ炭などの現地の報告が掲載されている。現場を足で歩くことにこだわった氏の姿勢がよく伝わってくる。
バナナのプランテーションについては移民の歴史などを説明して単純な善玉・悪玉論を批判し、解決策をはっきりさせることに反対したが、エビについては環境破壊や資源枯渇があまりにもひどいことから、食べない方がいいと書くべきだという結論に達したというくだりは、商品作物に対して消費国の人間がとるべき態度を考える上で示唆を与えてくれる。
マングローブ炭は細枝を使い、親樹を枯らしてしまうことはない。南洋備長は東南アジアのマングローブ炭。