「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【伊藤整文学賞(第7回)】安吾読解に画期をもたらした「『日本文化私観』論」を収めるとともに、同時代を生きた中上健次との軌跡を網羅した、柄谷的「ふるさと」を示す記念碑的著作。中上と25年盟友関係にあった著者の、その「関係」を記録する。【「TRC MARC」の商品解説】
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
僕を支えてくれている言葉。
2004/02/24 03:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口安吾と中上健次。ふたりの作家は、その作品を真剣に読む者に対して、いつも「力」を与えてくれる人間である。「イノチガケ」の人たちである。その「イノチガケ」を全身で受け止めて、柄谷さんは書いている。たとえば、こんなことを……
>
その言葉を、いまの僕がしっかり受け止められているとは思わないけれど(逆にその言葉に寄りかかって、支えられてしまっていることが多すぎるように思えるけれど)、今はただ「ありがとう」とだけ言っておきたい。
(決して間違ったことをしてしまったとは思わないのに他人をどうしようもなく傷つけてしまうことがある。だから平気で他人を傷つけて「当然」という顔をしている他人をどうしようもなく憎悪しなくてはいけない。)
“Relax”, said the night man “We are programmed to receive.
You can check out any time you like, but you can never leave.”
(Hotel California)
紙の本
出版社からのオススメ
2003/02/05 03:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:太田出版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
柄谷は安吾に<文学のふるさと>を見る。だが「ふるさと」とは想像的な風景ではなく、無機的で「突き放される」非意味のしかも懐かしい「場所」である。この「ふるさと」は中上の「路地」において、柄谷の「批評」において、いかに反復されるのか。