「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
三国志の時代から更に350年さかのぼる前漢五代武帝の治世。匈奴の侵略に脅える民衆の若きヒーローであった天才将軍・霍去病の僅か24歳の死の謎を中心に、中国古典世界の赤裸々な真相を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
主人公なのに、これはないんじゃない
2002/07/13 16:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の武将、と聞くと、関羽や張飛などの三国時代の武将、または劉邦や項羽など秦の滅亡から漢の成立の時代の武将を思い浮かべる人がほとんどだと思います。他の時代にも、名将・知将がいなかったワケではないのですが、日本ではあまり知られておらず、いまひとつマイナーなままです。
本書の主人公、霍去病もそんな一人。読めない人も多いのでは。日本語読みで「かくきょへい」と読みます。前漢の武帝の時代、何度も漢の領土に侵攻してきては、街を焼き略奪を繰り返していた匈奴の軍との戦いで、比類なき武功をたてて将軍の位につきながらも若くして夭折した人物。さぞやすごい人だったんだろうな。
ただ、本書での霍去病は、自分の力を鼻にかけた、傲岸不遜な男にしか読めません。「生意気な若武者」ぐらいだったなら、まだ許せたのに、どうも好きになれませんでした。霍去病よりも、やはり匈奴との戦いで武勲のあった叔父の衛青をはじめとした武帝の周りに集まった人物たちのほうが、はるかに魅力的に読めました。