紙の本
なつかしの成都
2020/12/16 21:30
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の舞台は中国。今の中国とは比較にならない中国。私が泊まったことのあるホテルも出てくる。そんなところがとても面白かったです。
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サプライズ時々ショック、のちハートウォーミング
2003/06/16 11:58
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
若き大学生探偵ニール・ケアリーが簡単だと言われて受けた仕事。しかし、小枝を拾うかのように楽に見えたそのヤマは、小枝ではなく、言わば複雑にはり巡らされた巨木の根の一部であった! ニール・シリーズ2作目の本作は、前作を越えるピンチとサプライズに襲われる。
前作・第1作では、全体像はつかめぬながらも、事件の最先端を一応リードしていたニール君だが、本作では幾重もの陰謀に、なすすべもなく翻弄される。事件また事件の応酬に、読者もまた荒波にもまれるほかはない。ニールの嵌められた罠に気付き、救おうと奔走する彼の育ての父、ジョー・グレアムの心情も胸にせまる。
ニール君があまりにピュアで、ウッカリ他人を信用してしまうところなど読者として不満が無いではないが、今回は恋の病ということで、多少軽率でも仕方ないかな。ニール君の女性観などもあらわになる今回、ファンには見逃せない巻だろう。 また、作者は冒頭で或る人物がいずれ死ぬ運命にあることを明かしているが、それさえも実は…真相がわかった時、衝撃に打たれる! 伍と、ニールの身を案ずるジョーとのやり取りも素晴らしく粋だ。サスペンス、アクション、エロス、バイオレンスの全てを内包しながら読後に爽快感を残す、一級のエンターテインメントだ。
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ニール・ケアリーものの第二弾
2001/05/25 23:05
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投稿者:ほし - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の「ストリート・キッズ」が大当たりだったので、二作目にも迷わず飛びついた。いやー、良かった。前作よりもこっちの方が私は好きだ。
感想を一言であらわすと、「ニールくん、君って女運が悪いね」になってしまうのだが、なにがどう悪いのか気になる人は本書を読んで確かめよう。
思いっきりハラハラドキドキして、ラストの感動もひとしお。せつなくもすがすがしい話を読みたい人には迷わずおすすめする。
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正直、ストーリーはいけてません。
でも、これを読むと「グリーン・デスティニー」のラストとちょっとかぶり、なんとなくわかったような気にさせられます。ニールシリーズ第2作。
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2作品目です。1作目よりもニール・ケアリーさんは窮地に陥ります。
しーーかも場所がだねぇ、中華でアルよ!中華!!なんていうのかしら?この作家さんバケモノです。
お話しが面白い上に、豊富な知識がすごすぎです。3作目も借りるです。らららー♪←ハマったバカ。
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中国人の娘と逃げた一人の生化学者を捜す仕事を請けおったニールくん。渡った香港では災難に!今のところこの作品が1番いいと思う。事件が国家問題にまで発展するスペクタクルさは凄いですよん。これまた哀しい雰囲気が漂い、ラストには脱帽ものです。この本はマジで推薦します。
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前回の事件以降、隠棲していたニールの元に、父グレアムが現れる。その義手に新たな仕事を携えて…。
ニール・ケアリーシリーズ第二弾。
今度は中国に渡ることになってしまうニール。
前作に比べると落ちるのは否めないが、十分に良作レベル。
ニールと伍の掛け合いが楽しい。
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読み直したのでこれも"2006年に読んだ本"にカテゴライズ。
1冊目に比べ男っぽくなったか!?と思いきや、相変わらずだめだめ(?)なニール・ケアリー。でもやっぱりにくめない。
この本は、背景がちょっとむずかしく当時(中学生か高校生)の私は戸惑ってしまいました。それから読み直すたびに理解できて楽しかったなぁ。
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ニール・ケアリーシリーズ第二弾。ニール危機一髪。どーなっちゃうの!?と、どんどん読んでしまいます。切なくほろ苦い読後感。そして、これでどんな風に次の巻に繋がるのか楽しみ。
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②
一体この話の時代設定はいつなんだ?
中国にまで行っちゃうニール。うーん。独特のほろ苦い読後感は健在。
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ニール君シリーズ第2弾!
でも、表紙からしてあまりいいことがなさそうで辛い。でもおもしろい。
世の中は複雑ね。
そして、相変わらず不幸なニール君…。
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ニール・ケアリー・シリーズの第二弾。心優しき青年ニール君がへらず口を武器に中国へ…。軽いタッチながらも複雑なプロットや、登場人物の魅力にページを繰る手が止まらない。ニールの切ない恋物語や伍との友情に泣き笑い。返還前の香港や文革直後の中国の情景描写も良かったね。
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ニール・ケアリーシリーズの2作目です。
前作にも増して主人公のニールが災難に見舞われています。
優秀な探偵であり減らず口を叩くニールですが、心の中ではいつも怯え、傷ついている様が惹かれるキャラクターです。
中国の大都市や山奥を舞台に、繊細で切ない心情とスピーディーで緊迫感あふれる展開が楽しめました。
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ストリート・キッズ上がりの若き探偵「ニール」の
苦難の活躍を描く第2作目。今回も563ページ...
な、長いっっ!! 事件はアメリカの画期的な発明を
した博士が、中国人女性に恋をして駆け落ち同然に
失踪してしまった...その博士を連れ戻す...という
だけのごく単純な事件なのに、ニールはトンでもない程
大事に巻き込まれていく。本当に死線を彷徨うほどに
トンでもない目に合うのです。
24歳という彼の若さと、結局のところ人の良さ、
そして何よりも美人に惚れっぽい! という
探偵として致命的な欠点を抱えてるのに、
自分はキレ者気取りのところが駄目すぎて
可愛くて仕方ないですw。
更にニールの文学好きも分かりやすくて、
今作では「紹伍」という通訳の青年と飲んで
語らうシーンは、キレ者っぷりはなく単なる
気のいい若者で微笑ましい。
因みに最後の最後でこの「紹伍」くんは
素敵な演出をしてくれる、今作の重要キャラ...かもw。
70年代の混沌とした中国の政治と時勢を
アメリカ人作家がここまでエンタメ作品中で
描くことが驚きだが、ややこの部分が長くて
読んでいてシンドくなるのも確か...。
とは言え、余りにもニールの過酷な今回の
いきさつに圧倒されるが故、超単純なラストの
どんでん返し(?)にまんまとひっかかって、
奇麗に騙されました! そして、親父さん「グレアム」の
ニールに対する想いに少し...涙がw。
また次作も楽しみ!
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前作(ストリート・キッズ)の経緯から、イギリス・ヨークシャーで読書三昧の生活をしていたニール。ある日ドアを開けるとそこにはグレアム父さんが立っており、仕事のためアメリカに連れ戻されてしまう。依頼は、中国女性に心奪われた優秀な研究者を現実に戻すこと。彼らに近づいたニールの身と心に危険がせまる。元ストリート・キッズの私立探偵ニール・ケアリー(24歳)が活躍するほろ苦・青春ミステリ第2弾。ニールに探偵業のイロハを教え育てたグレアムとの疑似父子関係が一番のお気に入りポイント。ニールの探偵行動時の心の拠り所は、「ジョー・グレアムによる福音書」。第1巻第1章第1節「命を捨てるほどの値打ちのある仕事なんてどこにもない」以下、所々で思い浮かべる教訓がいい。それにしても、なんでこんなに惚れっぽいのかなぁ、ニール君。ミイラ取りがミイラに…。父さんの心配(と尾行)を振り切って単身香港へ行き中国娘に警告をしようと必死。香港や中国の政治的背景や情勢が複雑にからみあった陰謀と入り組んだ計略に、話の筋が追えなくなる不安も感じつつ、でもそれはニールも同じ立場。そう思って読み進んだ(読み飛ばした?)。物語の舞台もイギリス→サンフランシスコ→香港→中国とめまぐるしく移り変わり、ニールを取り巻く状況も二転三転するので、ついていくのがちょっと大変、裏を返せば読み応えがある。中国人の通訳・伍にアメリカ英語、「決まり金○!」「くされ××××」などのスラングを教えながら友情を育む様子も青春ものならではの爽やかさ(笑)が感じられる。特にラスト、伍がグレアムにニールの本(遺品)を渡した場面は最高!!苦く苦しい体験を経たニールの行きつく先が、心配ながらも楽しみなこのシリーズは5作で完結した。何度再読しても面白いからまたいつか手に取ることになりそうだ。