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- カテゴリ:中学生
- 発売日:1997/07/01
- 出版社: 偕成社
- サイズ:19cm/371p
- 利用対象:中学生
- ISBN:4-03-744320-1
紙の本
バレエダンサー 上
姉クリスタルのバレエのレッスンについていったことからバレエのとりこになっていく少年デューン。天性の才能を持つ彼だが、家族の応援を得られずにダンサーをめざすのは、並大抵のこ...
バレエダンサー 上
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商品説明
姉クリスタルのバレエのレッスンについていったことからバレエのとりこになっていく少年デューン。天性の才能を持つ彼だが、家族の応援を得られずにダンサーをめざすのは、並大抵のことではなかった。再刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ルーマ・ゴッデン
- 略歴
- 〈ゴッデン〉1907年イギリス生まれ。インドに渡り、バレエ学校を開くかたわら著作活動を始める。著書に「人形の家」「ねずみ女房」「トウシューズ」など。
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紙の本
木曜日の子供達、それぞれの遠き道
2004/02/18 14:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「いいよねぇ、上に生まれた子は。何でも一番最初に出来て、服だってお下がりなんか着た事ないでしょう?」
「えー、それを言うなら下の子の方がいいよぉ。何てったって初めての子っていうのは、親が慎重になるし。二度目だと親も慣れるし、下の子は上の子を真似して育つから、要領よくなるし。」
どっちが得か? 議論しても結論は出ない。
上の子である私は、ちょっぴり下に生まれた妹が羨ましい。
やっぱり手先が器用だし、この子は私がした失敗をしないで育つ。
それって近道を知ってるってことだ。何だか、ずるいなぁ。
その感情を「嫉妬」というのだと知る前から、そんな思いを抱いていた。母と同じ道を歩もうと決めた妹とは、違う職業を選んだのも、同じ道なら妹にかなわない。そんな思いがほんの少しでもなかったろうか。
本編の原題「木曜日の子供達」はマザーグースの一節から取られている。Thursday's child has far to go. 木曜日の子供達は遠回りをするのだそうだ。
主人公の姉弟二人は「芸術」というゴールが見えない遠い道を走り出す。スタート時点は母の期待、恵まれた容姿、優れた才能を持つ姉のクリスタルがリード。でも、弟デューンもまた、家族以外の人達のサポートを受けてスロースタートをきる。
ヒットした映画『リトル・ダンサー』でも最初に主人公の才能に気付いたのは家族以外の人だった。一番わかって欲しい人の理解や経済的援助を得られない点で、本書はこの映画とよく似ている。異なるのは、天才の弟デューンを持つ姉クリスタルを登場させた事。天才をまわりで見ている他人ならば、褒めそやし、感動し、その場を離れればすむ。でも家族は一生つきあわなければならない。望んで生まれてきたわけではないのに、「天才のきょうだい」として、絶えず比較される運命を背負う。そのプレッシャーたるや、私の想像を遥かに越える重さだ。天才チェリストの妹とその姉の関係を描いた映画『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』では、妹から逃れるために姉は結婚を選択し、普通である事を強みにした発言で妹をパニックに陥れるのだから。
しかしクリスタルはそうしない。才能を伸ばしてゆく弟という
現実から逃げようとせず、ダメージをばねとして葛藤を乗り越え、人間的成長を遂げてゆく。そんな彼女の存在があったおかげで、この作品の読後感は、とてもさわやかだ。
紙の本
大人も楽しめる
2016/04/04 15:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kobugi - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエと無縁でも、デューンとクリスタル、両親の気持ちがうまく描かれていて楽しめる。単なる児童対象の「物語」ではなく、人間心理の機微まで見事に表現されている。当時のイギリスの様子、世相、価値観が一端なりとも理解できる一作。
紙の本
バレエが大好き
2016/07/19 22:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエが大好きな少年デューンがひたむきでよかったです。
才能あるのに家族は協力的でなくてかわいそうだなー。
姉は姉で気になりました。