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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1997.11
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:22cm/437p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-377504-1

紙の本

あ・じゃ・ぱん 上

著者 矢作 俊彦 (著)

【Bunkamuraドゥマゴ文学賞(第8回)】昭和天皇崩御の京都の街中で、偶然、画面に収められた一人の伝説の老人。しかし、私の目は、老人の側に寄り添う美しい女にくぎ付けに...

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あ・じゃ・ぱん 上

税込 2,640 24pt

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商品説明

【Bunkamuraドゥマゴ文学賞(第8回)】昭和天皇崩御の京都の街中で、偶然、画面に収められた一人の伝説の老人。しかし、私の目は、老人の側に寄り添う美しい女にくぎ付けになった。この女こそ、父が死の間際まで恋焦がれていたあの愛しい人だったのだ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

矢作 俊彦

略歴
〈矢作俊彦〉1950年横浜市生まれ。小説家。デビュー作は「マイク・ハマーへ伝言」。他に「ブロードウェイの自転車」「暗闇にノーサイド」など多数。

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みんなのレビュー2件

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評価内訳

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紙の本

あ・じゃ・ぱ!ん

2000/10/27 22:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:螺旋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 戦後日本と日本人の本質を、思いがけない角度から驚くべき大胆さと鋭さで、笑いとともに浮かび上がらせた「あ・じゃぱ!ん」の、何たるしたたかさだろうか。

 大戦末期、沖縄には米軍が、北海道にはソ連軍が上陸。かくして直江津から沼津に至る、東経139度線を境に分断された日本人民、東西対立の50年。という架空戦記かパラレルワールド。昭和天皇崩御の首都「大阪」でCNN特派員の<私>が見た、極東日本の「昨日、今日、明日」というキワモノ、ゲテモノ、顰蹙もの世紀末。

 東西に分断された戦後日本には、三島由起夫に田中角栄。実在、架空の人物怪しく陰微に入り乱れての、出鱈目、滅茶苦茶、支離滅裂。
 古今東西、文学、映画の名場面、しこたま放り込んで練り上げた、ルイス・キャロルにジェイムズ・ジョイス、メルビル、ヴァネガット、チャンドラー。祝十郎、武蔵にボンドに李香蘭。ローマの休日、ピーターパンに黒死館のエトセトラ,etc。数え上げてもきりがない。元ネタ不明も限りない。警句炸裂、ギャグ満載。パロディーの百花繚乱。箴言爆発、コメディー全開。起承転結の豪華絢爛。

 しかし、この滅茶苦茶には美しい秩序が、出鱈目には確かな根拠がある。右も左も上も下も、あらゆる権威、欺瞞、恥ずべき行い俎上にのせ、すっきりきっちり三枚に下ろしてみせる。当然「ハードボイルド」も、矢作その人さえ、パロディーの刃先から逃れることはできない。この潔さ、この公平さ、何と清清しいことだろう。

「しっかりしていなかったら生きて行かれない、優しくなれなかったら云々」
 もはや、手あかにまみれで、死に瀕した台詞だが、今の矢作なら、これを再生するぐらい朝飯前。曰く
「失礼でないとはじめられない。上手でないと終わる資格がない」
ウウッ!何たる不敬。何たる冒とく。しかし、唖然とする他ない程の真理でもある。

 スペクターの秘密基地が、いつしか厳流島の決闘、になったと思いきや、次には一瞬にして「モビーディック」に転ずるといった、華麗にしてアクロバティックな筆さばき、包丁さばきを見る楽しさは勿論なのだが、在るべきものを、しかるべき本来の在り処に位置付けようとする、矢作一流の鋭角的な美意識、ハードボイルド魂が、精魂込めて紡ぎ出した優れた文学作品であり。現代社会を丸ごと描いた全体小説としても、その志しの高さ、面白さは只事ではない。

 気鋭のハードボイルド作家としてデビュー以来30年。「スズキさん」で開花させたコメディーセンスと、「新日本百景」連載で鍛えた文明批評の眼力とをもって、嘘八百を、「あ・じゃぱ!ん」という名の新たな真実として結実せしめたのだ。
 ハ−ドボイルドスピリッツをバ−ジョンアップさせ続ける矢作の真骨頂、面目躍如の堂々たる傑作なのだ。

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2009/02/03 22:27

投稿元:ブクログ

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