「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:1997.12
- 出版社: 青土社
- サイズ:20cm/240,3p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7917-9144-4
紙の本
内部観測 (複雑系の科学と現代思想)
日本で提起された哲学理論「内部観測」は、存在論と認識論のアポリアを超えた、複雑系をとらえるための格好の方法論として注目を浴びている。この「内部観測」を、内在物理学理論と突...
内部観測 (複雑系の科学と現代思想)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
日本で提起された哲学理論「内部観測」は、存在論と認識論のアポリアを超えた、複雑系をとらえるための格好の方法論として注目を浴びている。この「内部観測」を、内在物理学理論と突き合わせて明確に定式化する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
郡司 ペギオ‐幸夫
- 略歴
- 〈郡司〉1959年生まれ。神戸大学理学部助教授。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
真実は伝えにくい
2001/06/23 17:39
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MSN-04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
郡司ペギオ=幸夫の文章を批判するひとは多い。確かに難解である。最近では「ソーカル事件」とくっつけて難解な文章を一掃しようとするひとまでいる。おぞましい。
しかし彼らは西田幾多郎の文章までは批判しない。デリダやドゥルーズは批判し、それと同列にペギオを扱うことはあっても。
そんなことはどうでもいい。
ペギオの文章を読むと、「わからないけど大切なことが書いてある気がする」という人も多い。それでいいじゃないか。
内部観測とは難しいことである。これを簡単に書けば嘘になるだろう。難しく書けば批判される。でも、重要なことであることには疑う余地はない。アインシュタインは「真実はやさしい」と言ったらしいが、「真実は伝えやすい」とは言っていない。彼だって、相対性理論が難解であることに悩んだだろう。
内部観測が重要であることが気づいたときには、もう遅いんだよ。いま、このことの大切さに気づける人だけが、次の問題に取り組める。そういう意味で、この本は必読だし、わからなくても恐れるには及ばない。
私は、読んで内部観測に興味が湧いたので、そこからいろいろな関連する重要なことまで学べた。この本は実にいい入り口だ。必読である。ペギオの文章は。