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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.4
- 出版社: 角川書店
- サイズ:19cm/275p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-04-788123-6
紙の本
柚木野山荘の惨劇 (カドカワ・エンタテインメント)
著者 柴田 よしき (著)
山奥での結婚式に無理矢理連れてこられたネコの「オレ」。しかし式の前夜、新郎のもとに脅迫状が届き、続く土砂崩れで山荘は孤立。そして連続殺人事件が…。愉快でちょっぴり切ない本...
柚木野山荘の惨劇 (カドカワ・エンタテインメント)
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商品説明
山奥での結婚式に無理矢理連れてこられたネコの「オレ」。しかし式の前夜、新郎のもとに脅迫状が届き、続く土砂崩れで山荘は孤立。そして連続殺人事件が…。愉快でちょっぴり切ない本格ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
柴田 よしき
- 略歴
- 〈柴田よしき〉1959年東京都生まれ。青山学院大学文学部フランス文学科卒業。被服会社、病院、出版社勤務を経て、現在育児の傍ら執筆活動を始める。著書に「炎都」「少女達がいた街」など。
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紙の本
あれは無いでしょ
2017/11/12 12:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫探偵の正太郎やその友達・犬のサスケたちがかわいい。もしかしたら それだけかも。美猫・トーマのあれでしらけてしまった。
紙の本
ゆきの山荘
2001/09/06 23:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「柚木野山荘」を舞台にしたユーモアミステリ。さらっと読めるところがいい。真相はかなり強引で、かなりこじつけっぽいが、テンポの良さで最後まで読んでしまう。猫好きの人や、軽く読書をしたい人におすすめ。
紙の本
言葉の代わりに
2001/05/29 03:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫が活躍するミステリといえば、即座に浮かぶのが赤川次郎の『三毛猫ホームズ』シリーズだろうか。事件が起こるたびに、いささか頼りない人間(片山刑事)を「言葉の喋れない猫」が思わせぶりな行動で助けるといった体裁となっている。そこでは、猫はあくまで人間ドラマの脇役なのだ。
ところが『柚木野山荘の惨劇』に登場する3匹(猫2匹、犬1匹)は言葉を喋り、人間の言葉も解し、自分たちの考えに基づいて行動する。もちろん彼らの言葉が「翻訳」されるのは読者に対してだけなのだけど、SFやファンタジーではないから当然だ。
つまり、脇役にすぎなかった猫たちを「登場人物」として同じステージにのぼらせ、そこに起こるドラマを描こうというのがこの作品の狙いであり、おもしろいところなのである。
猫にだってドラマはある、と柴田よしきは声を大にして主張しているわけだ。
さて、時代が時代なら「こんなんありかよっ」と言われそうなトリックが使われているが、前述の通り、猫をきわめて人間に近いものとして描いている(擬人化という方が正しいか)ため、物語の初期設定を受け入れられればなんの問題もないはずだ。柴田よしきは無駄に、大した理由もなく猫に喋らせるようなことはしない。物語に入り込めば入り込むほど、猫たちに感情移入すればするほど、ラストの切なさは身に染みてくるだろう。
決して軽い事件とは言えないのだけど、猫の方とバランスをとるために人間がことさら分かりやすい性格づけをされているため、読後感としては軽〜いミステリを読んだなという印象。
解決の過程はそれほど論理的ではないと思うし、伏線がかなりバレバレなのは痛いところだが、語り手の猫(正太郎)がハードボイルドでおかしいので、猫好きの僕としては許してしまう。
ただ、犬好きの人たちにとってはどうだろうか。正太郎が犬を小馬鹿にしているらしいのを、その人たちは寛大な心で受けとめることができるだろうかと、少しばかりいらぬ心配をしてしまう。
では主人公のきわめつけのセリフを。
「僕等は猫なんだよ。猫だ。これほどラッキーなことって、他にあると思うかい?」