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商品説明
舞台は日本から北京、チベット、ウイグルへと移り抗争と内紛は激化する。華僑の下で働く海津明彦は権力に翻弄され地縁・血縁の呪縛ののたうつ魂たちの中で何を見るのか。赤い資本主義の暗部を凄まじい迫力で描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
船戸 与一
- 略歴
- 〈船戸与一〉1944年山口県生まれ。評論、ルポルタージュ、劇画の原作などを経て、「非合法員」で作家としてデビュー。主な作品に「伝説なき地」「砂のクロニクル」などがある。
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紙の本
ところどころ気になるところはあるけれど
2001/11/10 19:49
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投稿者:かがみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
海津明彦は育ての親である張龍全の命で、義兄の囲っていた北京語の話せるロシア人女が殺された理由を探りに梅県へ飛んだ。梅県の羅光雲のもとでも、全く同じ手口でロシア女が殺されていたのだ。しかし明彦は調査を進めるうちに、張龍全や羅光雲が何かを隠しているのではと疑い始める。
資料も充分読み込んで書いているし、エンドマークまでの牽引力もあった。中国の大地の茫漠とした感じもよく出ていて、主人公と一緒に途方にくれた気持ちにもさせられた。
しかし、しかしなのである。気になって仕方のないところを後から書き出してみると、いくつも出てきた。ネタバレになるので全ては挙げないが、例えば「くすっ」と笑うのではなく「ぐずっ」という笑い表記。鼻が詰まっているのだろうか。何回も出てきたので誤植ではなさそう。
黄色の半袖シャツに、オーバーオールの太った中年中国人女の不気味さを想像してはいけない。