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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.4
- 出版社: マガジンハウス
- サイズ:19cm/231p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8387-1021-6
紙の本
ノンフィクションと華麗な虚偽 村上春樹の地下世界
著者 久居 つばき (著)
村上春樹が築いた壮大な物語に潜む噓と真実。非小説「アンダーグラウンド」から、デビュー小説「風の歌を聴け」などの初期作品にまで遡り、その華麗な仕掛けのテクニックを徹底検証す...
ノンフィクションと華麗な虚偽 村上春樹の地下世界
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商品説明
村上春樹が築いた壮大な物語に潜む噓と真実。非小説「アンダーグラウンド」から、デビュー小説「風の歌を聴け」などの初期作品にまで遡り、その華麗な仕掛けのテクニックを徹底検証する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
久居 つばき
- 略歴
- 〈久居つばき〉1962年生まれ。ラインダンス、ラッツィア、ラッキー・オーなど各種テーブルゲーム狂。著書に「象が平原に還った日」「ねじまき鳥の探し方」がある。
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紙の本
「華麗な虚偽」が『アンダーグラウンド』にも生かされているのでは疑惑!
2002/05/16 11:59
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投稿者:ホセ・マッチョス - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹への大いなる愛がにじみでている前2作とは少々趣が変わって、本書では『アンダーグラウンド』への大いなる疑問や不満が、多少辛辣な文章によって書かれています。悪意とさえ思えるほどに。しかし、これも愛情表現のひとつなのでしょうか。
早朝のジョギングから始まる優雅な日々を、大磯の片田舎で満喫している(であろう)村上春樹が、いったいどのような動機でどのような主張をもって、このような作品を書こうと思ったのか。それを考えると、著者にはどうも「むむむ」と思えることばかり。そのモヤモヤから、前回までと同じような、著者独自の探偵のような捜索が開始されます。今回は捜索の結果に納得するとともに、笑えるところもたくさんありますよ。
第一話が「動機捏造疑惑×「私」とは?」で、第二話は「詭弁、商魂、自己都合」と続きます。なんとなく、どんなことが書いてあるか伝わってくるでしょ? 春樹作品を貫く「華麗な虚偽」が、ここノンフィクション作品であるはずの『アンダーグラウンド』にも生かされているのでは疑惑!
やっぱり著者は、この作品に限っては、村上春樹に呆れてるんでしょうねえ。