紙の本
2割で8割が理解できる本です。
2003/03/17 01:07
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
「原因のわずかな部分が、結果の大きな部分をもたらす」というパレートの法則。俗に言う「80対20の法則」。これだけで一冊の本を書いてしまったらどうなるか、という本である。一体、単行本一冊分の内容があるのだろうか?と疑問に思って買ってしまった。
著者のリチャード・コッチは企業家、経営コンサルタント。この本は彼がその法則を普及するために書いた本である。彼も言うように、この本は書かれている内容の2割しか熟読されないだろうが、しかしそれで8割の重要なことは読み取れる。
彼はこの法則をカオス理論とも結び付けている。ここが面白かった。つまりは情報にしろ経済にしろ、結果がまた代入される「フィードバック・ループ」が生じるために、バタフライ効果が発生し、小さなものが増幅されて、結果として大きな影響を与えるというのだ(詳しくはこの分野の名著ジェイムズ・グリック「カオス」などを参照されたし)。本当かしら、とは思うが、不思議と納得してしまう。富の集中の問題も、ヘッジファンドの振る舞いも、バブルの狂奔も、なんとなく理解できるような気がする。
しかしこの本の真価は、実は仕事術や経営の在り方の見直しに役立つところにあると思う。顧客満足にしても、ファシリティにしても、プロジェクトマネジメントにしても、カイゼンにしても、会議の在り方、組織の在り方にしても、本当に成功したければ、多数の声を聞いていてはダメ、ということだ。少数で最大の「効果」をもたらすのはどの声か、ということを見極めなくてはならない。また、仕事術でいえば、自分や部下のやっている仕事のうちの80%は20%の結果しか生み出していないことに気づけ、と言っているのだ。事業の多様化? 品揃えが豊富? それもいいだろう。しかし調べてみよう。実際に利益をたたき出しているのは20%の商品群かもしれないのだ。
この本は「何かをしろ」という本ではない。する前に、それをすべきなのか考えろ、あるいは、「するな」という本である。不景気だとか売上が上がらないとかいうことで頭を悩ませている企業の皆さんは、「何が何でも24時間365日頑張れ!」と従業員にハッパをかける前に、ちょっとだけ時間を使ってこの本を読んでみてはいかがだろうか? きっと、今より時間・人・カネの「効率的な」使い方が、見えてくるだろう。
紙の本
この本のタイトルは「そこかしこに見られるパレートの法則」とでもするべきです。
2004/06/03 23:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボブパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み取るべき内容はたった一つで「あらゆる出来事について80対20の様な不均衡があり、いかにして少ない入力で大きな結果を得るかを常に考えなさい」と言うことです。
具体的にどうすればそういう、効率の良い行動が取れるかということは読み取るのは困難だと思われます。
目次を見て期待させられるのですが、不均衡に気づくためのノウハウや、重要な2割を探し出し、注力するための方法は書かれていません。
目次に示された項を読み始めて「いよいよか!」と、こっちが期待していると「ここにも、あそこにも法則が見て取れます」と演繹法でいうところの様々な事象の紹介に戻ってしまいます。いつまでたっても20対80の法則を別の法則に展開したり、具体的にその法則を活用する為のノウハウには辿りつけず二百数十ページが終わります。
僕にとっては、あまり効果の無い80%の読書でした。
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「世の中不公平だ」といい続ける負け犬人生を辞めたい人に。
世の中は不公平だよ。だからそれを利用して生きてきなよ。という本です。
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結構前に書かれた本でパレートの法則をビジネスに当てはめたらという視点で書かれた本。社会や組織には不均衡が必ずあってそこをうまく利用すれば飛躍的な成果を挙げることができる。大事なことに注力すべきことを改めて気づかされる。
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【フォトリーディングメモ】
目的: 「80対20の法則」が人生にどう影響するか知りたい
準備/予習: 2分
PR: 4分(2回)
復習: 8分
活性化: 40分(S&D, MM)
Blog: 45分
http://heydays.org/archives/2005/09/pr8020.html
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原因と結果、努力と報酬の間には大きな不均衡があり、その割合はおおよそ80対20になるというのが80対20の法則(パレートの法則)です。この80対20の法則(パレートの法則)を仕事や人生にいかに活かすかというのが本書の要旨でしょう。
成果の80%は20%の時間や努力で得られる訳ですから、その20%の部分に注力していけばより大きな成果が得られるという訳です。これは応用範囲の広い話だと思います。
・会社の収益の80%は20%の社員がもたらしている
・会社の収益の80%は20%の顧客がもたらしている
・報酬の80%は20%の努力がもたらしている
・本の価値の80%は20%のページ数から得られる
・商店の売り上げの80%は20%の商品がもたらしている
・原因の20%を取り除けば問題の80%が解決する
・時間の20%を有効に使えば8割の問題や仕事が片付く
・20%の人が80%の富を独占している
等々。。。
80対20で考え、80対20で行動すれば、人生を変えてしまうほどのインパクトがあると思います。
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世の中の資産の80%は人口のうちの20%の人達が所有しているそうです。この法則は様々なことに当てはめられて、会社の売り上げの80%は20%の社員によってあげられている、20%の商品によって得られている。等々、世の中の全てのものには偏りがあるんだよ、っていう法則です。それが大体80:20になっているそうです(大体)。それを知ることで、ビジネスでも勉強でも何でも重要なのは20%程度のことであるから、そこを効率的にこなすことができるかどうかが重要なのだそうです。それをどうやって見分けるか、どうやって利用していくのかを解説してくれています。ただ、ちょっとドライやねって思います。人付き合いも重要な20%の人にしぼる的なことが書いてあって、やり過ぎだよね、って部分もありました。。。でも得るものが多いと思います。面白いです☆
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“パレートの法則”を現代社会のあらゆる場面に置き換えて、分析、アレンジした“80対20の法則”。
この考え方や法則を知っているのと知らないのでは、ものの考え方が随分異なると思う。
「80%の成果をもたらす、20%の努力とは何か」
これを考えることを習慣化させていけば、本当に人生が変わるかもしれない。
個人的には、この法則を理解した上で最終章で述べられている“幸福への7つの手引き”が心に響きました。
オススメの一冊です。
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これはすごいっ!仕事でも家庭でも、すべての事に当てはまってしまう、この残酷な法則。何をやるにも、20%の部分で結果は決まってしまうらしい。つまずきや迷いの段階で、この法則を思い出さないわけにはいかなくなってしまった。
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何にでも当てはまる法則。仕事にも、勉強にも、私生活にも。私たちがしていることは、20%は非常に役に立っている(全体の80%)が、ほとんどのことは、生産性が低い、無駄なことをしてる。その20%の部分をもっともっとおカネや時間をかけて延ばし、無駄な80%の部分は、なるべく時間をかけずに、コストも少なくするべき。おもしろかった。
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リチャード・コッチ[著] 仁平 和夫/訳
TBSブリタニカ,1998.6
この本は買い!
でも出版社TBSブリタニカが今はない。阪急コミュニケーションズが販売。
最小限の努力で最大限の効果が上げるべき。という内容。
「利益の80%は20%の顧客がもたらす」
「成果の80%は20%の時間で得られる」
などという恐るべき理論が理解できる。
結果の80%は、原因の20%から生まれる。
従って、常に重要な箇所は20%に過ぎず、
それを見極めて集中的に投入すること。
274ページ
「幸福になる7つの習慣」
・運動をする。
・頭の体操をする。
・こころを刺激する。
・他人に親切にする。
・友人と楽しいひとときを過す。
・自分をもてなす。
・自分を祝福する。
276ページ
「幸福になる中期的戦略」
・支配力を最大化する。
・達成可能な目標を立てる。
・ものごとを柔軟に考える。
・すばらしいパートナーをみつける。
・幸せに暮している友人をもつ。
・仕事上の強い味方を持つ。
・理想とするライフスタイルを目指す。
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7/10
・シンプルイズビューティフル複雑化によりコストがかかる無駄が増える・売り上げの80%をしめる20%の商品に販売努力を集中する・利益の80%を生み出す20%の顧客に販売努力を集中する・戦略的ということは重要なこと、他人にとって以上に自分にとって必要なことに力を集中し計画を立て
断固とした決意で粘り強く、その計画を実行していくこと・努力と報酬は別物と考える★★成功のための10法則★★?小さな隙間に特化し誰にも負けないという能力を磨く?仕事をするのが楽しい隙間、第一人者として認められる確立の高い隙間を選ぶ?知識が力であることを認識する?自分の市場、核になる顧客を見つけ出し、その顧客に最善のサービスを提供する?80%の成果をもたらす20%の努力とは何かを考える?超一流の人から学ぶ?早いうちに独立する?価値を創造できる人間を多く雇う?核になるもの以外はすべて外部に委託する?資本のてこの作用(レバレッジ)を利用する
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有名な法則をビジネスに限らず実生活にまで落とし込みましょう、という本。著者はベインやBCGで勤務した後に色々マルチに商売してるみたいです。
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19/11/29
リチャード・コッチ
複雑になるほど無駄が増える。効率を高めるには、単純化するしかない。
仕事の大半はつねに、無意味で、行き当たりばったりで、見当違いで、無駄が多く、顧客のニーズからかけ離れている。
新しい製品やサービスを考える際には、核となる20%の顧客を念頭に置き、その20%のニーズを満たすことだけを開発の目標にする。
走り出す前に考える。計画段階で、解決しようと思う重要な問題を1つ残らず書き出す。(それが8つ以上あったら、重要性が低いものを切り捨てる)
真の起業家のまえには、常に裁定機会がある。そして裁定機会は、通常思われているより、はるかに多い。
常に多数より少数のほうがはるかに重要
グラッド・ストーン、ロイド・ジョージ、チャーチル
時間の利用法ワーストテン
1、他人から頼まれたことをやる
2、いつもやっていることをやる
3、あまり得意でないことをやる
4、楽しくないことをやる
5、絶えず邪魔が入ることをやる
6、他人がほとんど関心をもっていないことをやる
7、当初考えていたよりすでに時間が2倍かかっていることを続ける
8、信頼できない人、能力がない人と手を組む
9、山あり谷ありのサイクルが予想できることをやる
10、電話に出る
時間の利用法ベストテン
1、人生の目的に沿ったことをやる
2、いつもやりたいと思っていることをやる
3、80%の成果を生み出す20%のことをやる
4、最小限の時間で最大限の成果を挙げる方法を考える
5、君にはできっこないと言われていることをやる
6、別の分野で誰かが大成功を収めたことをやる
7、自分の創造性を活かせることをやる
8、他人に任せられ、自分はほとんど遊んでいればいいことをやる
9、常識はずれの時間の使い方をしている有能な人を手を組む
10、今やらなければ生涯できないことをやる
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80対20の法則・・・・恐ろしいことじゃ〜!!!
しかし、勘違いしてはいけないのが「100」あるうちの80対20なので、ある「100」が他(人様)の20・・・すなわち小さければどうしようもないということ。
まあ、面白かったで。