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「スタンド・バイ・ミー」や「クージョ」など、キング作品ではお馴染みのキャッスルロック最期の物語。「死のロングウォーク」が静ならこの作品は動の狂気。ロングウォークとこれは私の中で永久保存版です。
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キャッスルロックで新たに開店した雑貨屋『ニードフル・シングス』。その店ではどんなものでも手に入る。店主ゴーントの"頼み"を受け入れれば…。キャッスルロックサーガ最終章。『ダーク・ハーフ』に登場した保安官アランが主人公。『スタンド・バイ・ミー』のエース・メリルなど懐かしい面々も登場。
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ニードフルシングスの店主が町にやってきたことで
人々の持ってる欲や願望がドロドロに交錯していく。。。
ああー・・・面白いけど気分が悪い。
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人間は常に表と裏の側面を持つ。
キングの創造した親愛なるキャッスルロックでは、それは表の不満を裏で溜め込む女性であったり、表で世間体を保ちつつ裏で恨み言をつぶやく主婦であったり、店の表では陽気な主人が裏で見せる”ちょっとしたいたずら”だったりするのだが、そのちょっとした行為によって、表では何一つ変わらない街の裏に少しずつ悪意が堆積していく。
その堆積していく悪意と、それを包み隠そうとする住民たちの表の顔がとても醜く感じられ、破壊的な恐ろしい予兆を感じさせる。
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タイトル通り、「必需品」が手に入るという骨董屋ができた。
紳士的で魅力的な店主ゴードンのその小さな見せに行けば、自分の欲しくて欲しくてたまらなかった物が手に入る。しかもお題は不要。そのかわり、店主の出す小さな依頼をこなせば良いのだ。
小さくて穏やかな街で行われる小さな悪戯は互いの不信感と憎悪を煽り、街は次第に大きく歪み、壊れていく。
登場人物がこれほど登場するのに、出来事がこれほど大きく絡み合い旧展開するのに、破綻せず読者を引き込めるのはさすがキングです。一気読みした作品です。
悪意のドミノ倒し!
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お話は、例のキャッスル・ロックを舞台に、町の住民が謎の骨董屋からそそのかされて悪さを繰り返し、それで疑心暗鬼に陥った住民達が破滅へと突き進んでいくというもの。
……とは言っても、僕が読んだ上巻ではまだそこまでのカタストロフには至らず、あくまでもその発端の殺人事件が起きたばかりなんですけどね。
上巻は、例によって、登場人物や舞台設定のしつこいまでの細かい描写や説明で溢れています。
キング、慣れないうちは、このくどい描写と説明で飽きてしまうんですけどね。だけど我慢して読んでいくといつの間にか文章のリズムに巻き込まれていきます。そして気がつくと続きが気になり、ページをめくる手が止まらなくなるのです。
さらに言えば、キングの文章(が翻訳されたもの)はバーコードのようなものだと僕は考えています。あのやたらと饒舌で膨大な文章量は、実は全部「読む」必要はないのです。キングの文章のリズムに慣れれば、「あ、このへんで重要な説明が出てくるな」と何となく見当がつくようになりますし、斜め読みしている部分も、ざっと視線を泳がせるだけで、その雰囲気はちゃんと把握できるからです。
つまりキングの饒舌な文章は、「読んで理解する」文章というよりも、雰囲気をなんとなく感じ取るための記号なのではないかと最近は思うのです。
なかなかうまく説明できませんけどね。このへんは。
さてそれでこの作品、謎の骨董屋の正体は何なのか? まだ生存している登場人物達の運命やいかに? などなど、非常に気になるところです。さっそく下巻に取り掛かりたいと思います。
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欲しい物が必ず手に入る骨董屋。
しかも驚くほど安い。
手に入れるために必要なのはお金じゃなくて、
主「ゴーントさん」に頼まれる、ちょっとした「いたずら」。
ひとつひとつは些細に思える悪戯を発端に、
キャッスルロックが憎悪と凶器に満たされていく。
まるで箍が外れたみたいに。
人間という生物はとんでもなく恐ろしいと、
キングの作品を読んでいるとつくづく思う・・・(笑)。
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呪われた町の発展系かなあと思う。
でもいつも思うんだけど、悪魔って実力行使しないんだなー。
やや間延びした感はあるけど特に窮鼠猫を噛む的な展開とバスターが熱い。
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キングの小説の中でも読みやすくエンターテイメント性が高い作品。
とある田舎町に新しい店が開店した。
その店は住民がほしがる全てのものを格安で提供する。
その条件はたった一つ、「何かのいたずらをする」こと。
些細ないたずらがピタゴラスイッチのように連鎖し
雪ダルマ式に悲劇が拡大していくパニックホラー。
町が舞台の群像劇なので登場人物は多いけど
登場人物の描写・掘り下げが細かく、
各パートの引きが抜群に強いので全然飽きない。
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噂話と他人の悪口くらいしか娯楽の無い、極々平凡な小さな街(個人的にすげぇ嫌いな平凡だけど)に、一軒の古道具屋が出来た。
その名も
「ニードフルシングス」
少年が、そこで大好きなベースボールカードを見つける。
しかも本人のサイン入りだ!
どうしてもソレが欲しいと少年は云う。
店主は少年の思いに負け、条件付きでカードを譲る事にした。
その条件とは
「誰にも云わない事」
そして
「ほんのちょっとした悪戯をして欲しい」
小さな街の平穏な日常。
何の娯楽も無い退屈な街。
しかし、不思議な事にニードフルシングスには、彼女彼らが望む全てのモノがあった!
店の名はNeed Full Things(必需品)。
店主は彼女彼らの望むモノを与える。
条件は二つ。
「誰にも云わない事」
「ほんのちょっとした悪戯をして欲しい」
街中の人々に必需品がまわり
街中の人々が秘密を持ち
街中の人々が条件を達成した時
惨劇が起きた。
自分では事を起こさず
人々の業を操り
にこやかに微笑む店主。
さぁ、貴方の望むモノ(業)は何ですか?
私が与えましょう。
でも、守って欲しい事が二つだけあるんだ。
それは
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くどいほどに色んな描写を積み上げて物語を組み上げていく所がキングの真骨頂なのよね、と実感する上巻。ちょこっとアメコミキャラの名前が出てきたりする。
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読み終えるのにえらく日数がかかってしまった。
上・下を1週間かけてようやっとゴール。
これの前に読んだF・ポール・ウィルスンやマイケル・クライトンの小説は、
ジェット・コースターに乗っているかのごとくストーリー展開が速かった。
読み終えるのもあっという間。
これらに比べると今回のキング作品は亀の歩みのごとくなかなか進まない。
登場人物ひとりひとりの心理が動いていく様がびっしりと書かれている。
事件が本格的に動き出すのは、、、(ネタバレのため略)。
この作品の舞台はキャッスルロックという架空の田舎町。
『スタンド・バイ・ミー』、『クージョ』、『ダーク・ハーフ』、『デッド・ゾーン』などの作品でもおなじみの町。
これらの作品に登場した人物やエピソードもたびたび出てくる。
なので、この町が登場する作品を一通り読んでからの方が、
より楽しめるだろう。
いつもいろんな意味でやりたい放題のスティーヴン・キングだけど、
翻訳のほうもやりたい放題やっているので気持ちがいい。
こちらもぜひご注目!
教訓は「物欲は身を滅ぼす」??
それとも「タダほど高いものはない」??
あるいは「好奇心がネコの命取り」??
書きたいことは山ほどあるのだが、
ぜんぶネタバレになってしまいそうなので、このへんで止めときます。
ちなみに、この小説はエド・ハリス主演で映画化されているそうだが、
ストーリーがずいぶんといじられているようだ。
以上は上下巻とも読んだ感想です。
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キングの中では最も好きな作品。早く電子書籍化しないかな……。
主人公のアランがキング作品内1、2位を争うレベルの行動イケメンなところが好き。1F文庫
最後がバッドエンドではないところも。
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あの作品やその作品の人物が登場してくる、キングユニバースのクロスオーバー作品。
じわじわとキング特有のディテールの積み上げ巻。
この精緻に積み上げられた積み木をどう豪快に崩してくれるのか楽しみだ。
ささ、下巻へ。
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内容
平穏な田舎町キャッスルロックに骨董屋が開店した。店主は素性の知れぬよそ者、でも客はみな目を見張る。欲しくてたまらなかった品々が格安で手に入るのだ。条件はひとつ、店主に頼まれた「いたずら」を実行すれば…。キング作品でおなじみの町に、またも怪異が襲い来る。かつてないスケールと破壊力をそなえた大破局が。