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読割 50
紙の本
鳳仙花 (講談社文芸文庫)
著者 川崎 長太郎 (著)
小田原の魚屋の息子に生まれたが、文学への夢が捨てきれず家督を弟に譲って上京するも、小説家として一本立ち出来ずに郷里に逃げ帰る。そんな前半生と売れない老残の作家の娼婦との交...
鳳仙花 (講談社文芸文庫)
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商品説明
小田原の魚屋の息子に生まれたが、文学への夢が捨てきれず家督を弟に譲って上京するも、小説家として一本立ち出来ずに郷里に逃げ帰る。そんな前半生と売れない老残の作家の娼婦との交遊が、地べたを這うような低い視点からの一種の諧謔味をおびた川崎文学をつくりだす。本書は「鳳仙花」「乾いた河」などの代表作のほかに中山義秀との交友を描いた「忍び草」など7篇収録。【商品解説】
目次
- 故郷の消息
- 余熱
- 蝋燭
- 父島
- 鳳仙花
- 忍び草
- 乾いた河
- 冬
収録作品一覧
故郷の消息 | 7-28 | |
---|---|---|
余熱 | 29-50 | |
蠟燭 | 51-72 |
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紙の本
鳳仙花
2023/02/19 18:35
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
売れない私小説家が主人公の私小説。主人公の弟は、家業や遺産を継がせる代わりに、兄を養うよう遺言した父に従うような口ぶりをしながら、分家したり、女中への叱責からいずれは兄を放り出すのではないかと感じる。口には出さないながら、それを恐れ、かつどうしようもない主人公の悲しさが伝わってくるのだが、それとは別の作品では仲良くなった娼婦が胸を病むと手切れ金を渡して連絡を絶ってしまうような一面を持っている。西村賢太は藤沢清造、田中英光と川崎長太郎をよく読んでいたように記憶するが、さもありなん、という気がする。