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商品説明
子供の頃からぼっとしてしまうスイッチがあった南。小学校にも中学にも高校にも家庭にも、おさまるべき枠が用意されているのに、いつもはみ出してしまう。恋人キタザワと一緒に暮らそうと彼のマンションに引っ越すが…。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
みどりの月 | 7-122 | |
---|---|---|
かかとのしたの空 | 123-235 |
著者紹介
角田 光代
- 略歴
- 〈角田光代〉1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞受賞。著書に「ピンク・バス」「学校の青空」など。
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紙の本
嫌悪感のギリギリ手前
2003/01/27 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
角田光代の作品は、明るくもなく、軽く虚しささえ残る読後感のものが多い。悲しいくらい誠実に今の大人を切り取って、残酷なくらい現実を描いている。まるで、他人の心の中を覗いたような気持ちになる物語ばかりだ。
「みどりの月」では、せっかく引っ越した恋人のマンションには、ゴミと二人(男と女)の同居人に悩まされ、「かかとの空の下」では、若い夫婦が仕事も辞め、アパートも引き払って海外に旅に出たものの、ヘンな女に付きまとわれてしまう…。
無責任で、夢ばかり見ているちゃんとしてない大人たちは、私の周りにもたくさんいる。ちゃんとしている大人という線引きも難しいけれど、自由を愛し、はみ出すはずじゃなかったのに何となく落ち着くことのできない普通の人に共感さえしてしまう私もちゃんとしていない大人なのかもしれない。
紙の本
あなたは彼のことを知っていますか
2002/09/10 12:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もぐらもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
苦しい。こんな本読むんじゃなかった。
彼の家に引っ越してみたら、ゴミだらけ。そのうえ男と女の同居人がいる「みどりの月」。家のものをすべて捨てて夫婦であてもない旅にでると見知らぬ女につきまとわれる「かかとの下の空」。おかしな人物の周りにはおかしな人物があつまる典型的な「類は友を呼ぶ」小説だ。
女の夢想、男の無責任、捨てても捨ててもまとわりつく現実、はみ出ようとしても戻ってきてしまう人生のレール。この本を読み終えた後、むなしい気分におそわれ、なにもしたくなくなってしまった。