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『みどりの月』と『かかとのしたの空』の2作品の入った小説です。どちらもなんとなく息苦しい空気のお話でした。『みどりの月』は恋人と同棲しようと思ったら恋人の部屋にはすでに一組のカップルが同居していて、その部屋が汚くて、カップルも恋人もいい加減で・・・という話。『かかとの〜〜』は、ある夫婦(倦怠期?)の夫が仕事を辞めたのを機に、何の目的もなく旅をしていき、そこで出会う変な日本人の話。どちらも読みながら「なぜこの人はここから逃げないんだろう・・」と不思議に思ったけど、逃げない理由もなんとなく理解できて・・・。面白かったです。
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淡々とした文章でその中に狂気なのか、理解を超える存在がうまく形づけられているように感じました。「かかとの下の空」は外国、行きたくなります。
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2話収録されているが、どちらも後半飽きた。
ちょっと読んでいて、気分が悪くなるかも。
最近読んだ本が良かったから、かえって理解に苦しむ内容。
救われる気がしない。
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2話収録されているのですが、どちらも私には合いませんでした。
「みどりの月」の方は、お話としては面白いのだけど、不潔なひとの描写がもう生理的に駄目なんです。作者のせいじゃないんですが、本当に苦手。
「かかとの下の空」は読んでいるうちに飽きてしまい、読み終わった後何ともいえないモヤモヤだけが残る、相性の悪い作品でした。
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内容(「BOOK」データベースより)
子供の頃からぼっとしてしまうスイッチがあった南。小学校にも中学にも高校にも家庭にも、おさまるべき枠が用意されているのに、いつもはみ出してしまう南。恋人キタザワの一緒に暮らそうとの言葉に、彼のマンションに引っ越しをする。とてつもなく散らかった部屋には、マリコとサトシという同居人が…。この共同生活の中に南の居場所はあるのか。
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中編が二つ。表題作の『みどりの月』は彼氏や元(今も)妻のキャラクターがおもしろくてどうなるのかと楽しみに読んだが、最後のいまいちだった。また、主人公があまりにも現実を受け入れ過ぎなので、もっと文句を言って! と思った。二作目の『かかとのしたの空』は完全に文芸作品で、だらだらとタイや周辺の様々な土地の描写が続き、主人公も恋人も知り合った女性も変な人で全然共感ができず、先を読むのが苦痛だった。角田光代の話でめずらしい…。
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角田さんの作品はずいぶん追いかけてきたつもりでいたけれど、初期の作品は読んだことがなかった。なので今回、90年代の作品を読むのは初めて。
おそらく純文学を書いていた時期の作品なんだろう。最近の作品に比べれば単調で、退屈で、つまらない。
でもどうなんだろう、自分が10年前に読んでいたら違う感想がもてたのかな。
グダグダでどうしようもない人間ばかり出てくるそんな作品だけど、根っこは角田作品に共通している。
自己肯定感が持てず、居場所を探して現実逃避。
あれ、なんだか心に刺さる。
角田さん、成長してるんだなぁ。
私は案外成長してないんだなぁ。
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現実逃避の旅行って憧れるものだけど、それがずっと続くとなると不安と虚無感でいっぱいになりそうな気がする…と「かかとのしたの空」を読んで思った。
「みどりの月」は会話が多くてテンポ良く読めたからおもしろかった。