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商品説明
家が壊れてローンが残った。住宅ローンの制度ができてから、初めて大都市を襲った地震。建替、補修、自己破産、ダブルローン…被災地の人々には、どんな選択があったのか。地震で露になった日本の住宅事情の実態に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
島本 慈子
- 略歴
- 〈島本慈子〉1951年大阪府生まれ。京都府立大学文学部卒業。「月刊奈良」「読売ライフ」編集部を経て現在、企画会社に勤務。著書に「砂時計のなかで」がある。
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紙の本
1999/2/8
2000/10/26 00:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪神淡路大震災から4年。時間にして20秒程度の激震は、多くの人にとって長年の夢だったマイホームを無惨にも破壊した。「家が壊れて住宅ローンだけが残った」という被災者は、多額の借金を抱えて、マイナスからの再出発を余儀なくされた。
本書はそんな被災者たちのその後を扱ったノンフィクションである。最初に登場するのは「たかし」と「ゆず」という若い夫婦。生活を切り詰めて頭金をため、3280万円の一戸建てを手に入れた直後、地震による火災で新居を失った。保険会社は地震免責を理由に火災保険の支払いを拒否。夫婦は悩み抜いた末に昨年春、二重のローンを背負って持ち家を再取得することにした。
阪神淡路大震災は日本の住宅政策の底の浅さを浮き彫りにした。震災当時、149兆円の国内の住宅ローン残高は現在、もっと膨らんでいるだろう。戦後の「持ち家政策」は本当に日本人を幸せにしたのだろうか——著者の問いかけに、読者は深く考えさせられるに違いない。
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